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新日本语概论.ppt

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    • 新日本語概論新日本語概論 蔡全胜蔡全胜 编著编著￿2021/6/31 目 次目 次￿序  章  日本語とと国語第11章  日本語のの音韻第22章  日本語のの文字とと表記第33章  日本語のの語彙・意味第44章  日本語のの文法  第11節  序説  第22節  文のの構造とと種類  第33節  格  第44節  連用修飾2021/6/32 •第55節  連体修飾•第66節  活用•第77節  ヴォイス•第88節  テンス•第99節  アスペクト•第10節  モダリティ第55章  談話ととテキスト法第66章  日本語のの文体第77章  書きき言葉・話しし言葉2021/6/33 第88章  敬語第99章  日本語のの特色2021/6/34 日本人2021/6/35 2021/6/36 2021/6/37 2021/6/38 序  章  日本語• ￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿桜￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿漢  ￿字  ￿ さ  ￿く  ら￿￿￿￿￿￿￿￿平￿￿仮￿名•￿￿￿￿￿￿サ  ク  ラ  ￿￿片￿￿仮￿名 ￿￿￿s￿a  k￿u r￿a￿￿￿￿￿￿￿￿ローマ字        ￿￿  2021/6/39 •日本語 「日本語学」￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿「国語学」第11節  日本語学とと国語学2021/6/310 日 本 語 学•(日本語を自国の言語としての「国語」と見る立場から研究する「国語学」に対して、)日本語を多くの世界言語のうちの一つと見る立場から、その特質を研究する学問体系。

      •○日本語教育•日本語を母語としない外国人を対象にした日本言語の教育2021/6/311 国 ￿語 学•日本語を言語として研究する学問の総称•原則として、日本語内部における言語事象の研究のみを行い、他言語との対照・比較は視野には入れない•○閉鎖的なニュアンス2021/6/312 2021/6/313 日本語学会http://www.jpling.gr.jp/index.htmlThe￿Society￿for￿Japanese￿LinguisticsThe￿Society￿for￿Japanese￿Linguistics•日本語学会のホームページへようこそ日本語学会は,日本語研究の進展を願って,1944年に「国語学会」として設立され,2004年1月に「日本語学会」に改称しました日本語を研究対象とする研究者,および日本語に関心を抱く人々を会員として運営されています2021/6/314 国語学会から日本語学会へ国語学会から日本語学会へ•2004年1月1日日本語学会初代会長￿前田富祺(よみよし)•平成16年を迎えるとともに,国語学会は創立60周年となり,いよいよ日本語学会へと名前を改めることになった。

      この問題については,会員の間にも様々な意見があり,『国語学』の誌上フォーラム,大会シンポジウム,学会ホームページなど意見を求める場を作り,慎重に討議を重ね,理事会,評議員会の意見をまとめ,会員の投票の結果,改称が決まったのである￿・・・・・・・2021/6/315 国語学国語学日本語学日本語学日本語の捉え方日本語の捉え方日本国で使用されている日本の言語世界の言語の1つ傾傾  向向自省的客観的他言語との対照・比較他言語との対照・比較原則として視野には入れない原則として視野に入れる教教  育育国語教育(日本人学習者が主な対象)日本語教育(外国人学習者が主な対象)言語変種研究言語変種研究標準語・中央語偏重変種(方言など)を広く包括2021/6/316 第2節 日本語人口•約約1 1億億28,057,35228,057,352万万( (20102010年年1010月月1 1日現在の確定値)日現在の確定値)人人で、￿•日本国の領土全般に広く行われており、日本国の領土全般に広く行われており、しかも他の言語と競合併存することがないしかも他の言語と競合併存することがない本州・四国・九州・北海道・沖縄及びその属島)(本州・四国・九州・北海道・沖縄及びその属島)国連の2011年版「世界人口白書」によると、2011年10月31日に世界人口が70億人に到達したと推計されている2021/6/317 順順位位言語言語語族語族公用語公用語話者数話者数1中国語中国語シナ・チベット語族公用語 中華人民共和国、中華民国 (台湾)、母語話者 13億億人北方語(マンダリン) 8億4,000万人、呉語(上海語など) 7,700万人 (1984年)、粤語(広東語) 5,500万人(1984年)、 閩南語 4,600万人 2英語英語インド・ヨーロッパ語族 - ゲルマン語派公用語 イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア母語話者 5億億1,000万人(2005年 WA)3ヒンディー語ヒンディー語インド・ヨーロッパ語族 - インド・イラン語派公用語 インド、フィジー。

      母語話者 4億億9,000万人4スペインスペイン語語インド・ヨーロッパ語族 - イタリック語派公用語 アルゼンチン、ボリビア、チリ、コロンビア、コスタリカ、キューバ母語話者 4億億2,000万人(2005年 WA)5アラビアアラビア語語アフロ・アジア語族 - セム語派現代標準アラビア語を公用語とする アルジェリア、バーレーン母語話者 2億億3,000万万人6ベンガルベンガル語語インド・ヨーロッパ語族 - インド・イラン語派公用語 バングラデシュ、インド母語話者 2億億2,000万万人(2005年 WA)(チッタゴン語(話者 1,400万人、シレット語()話者 1,030万人を含む)7ポルトガル語ポルトガル語•インド・ヨーロッパ語族 - イタリック語派公用語 アンゴラ、ブラジル、カーボベルデ、東ティモール、ギニアビサウ、母語話者 1億億9,000万万人(2005年 WA アンゴラの人口の60%を含む)8ロシアロシア語語インド・ヨーロッパ語族 - スラブ語派公用語 アブハジア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギスタン、ロシア、ウズベキスタン母語話者 1億億6,000万人 / 総話者 2億6,000万人9日本語日本語日本語族公用語 日本。

      母語話者 1億億2,500万人万人10ドイツドイツ語語インド・ヨーロッパ語族 - ゲルマン語派公用語 オーストリア、ベルギー、ドイツ母語話者 1億人億人2021/6/318 第3節 共通語と方言•○○標準語•「ある民族、共同体、国家、組織、場などで標準となる言語」•○共通語•「日本における日本語話者の間で、方言の違いを超えて誰でも共通に理解しあえる言語」2021/6/319 2021/6/320 •1949年(昭和24年)、国立国語研究所が福島県白河市(東北地方の南部、福島県中通りの南部に位置する都市)(東北地方の南部、福島県中通りの南部に位置する都市)を調査したところ、東北方言と標準語の中間のような言葉を話す人々がいることが分かり、この言葉なら全国共通に理解しあえるので、これを「全国共通語」、略して「共通語」と名付けたのが最初である2021/6/321 共通語と標準語の違い柴田武柴田武によるによる共通語共通語標準語標準語○現実であり、自然の状態  である○ゆるい規範であり、○理想であり、人為的につくら れるものである○きびしい規範である○現実のコミュニケーションの手段である○その言語の価値を高めるためのものである2021/6/322 研究対象による言語学の分野•○統語論(構文論)• 文法論の一領域で、文がどのような構造で￿成り立っているかを明らかにしようとするもの。

        a. 東京駅はここからはここから歩いて5いて5分だだ b. 東京駅はだここからはだここから歩いて5いて5分•￿￿￿￿￿￿文 → 名詞 助詞 名詞 助動詞2021/6/323 •○語用論• 理論言語学の一分野で、言語表現とそれを用いる使用者や文脈との関係を研究する分野である運用論運用論ともいう•○文字論•文字に関する全論考2021/6/324 研究角度による言語の分野•歴史言語学•心理言語学•社会言語学•人類言語応用言語学•対照言語学•計量言語学•言語類型論•言語系統論•コンピュータ言語コーパス言語学2021/6/325 言語類型論•「世界中の言語の特徴を収集し、それらの相違点、類似点を探ることにより、最終的にすべての言語に普遍的な要素を見つけ出そうとする学問のことである」2021/6/326 •類型論は文法的な特徴に基づくものであり、歴史的系統関係、地理的分布、社会状況などに関する分類は通常、類型論の範疇に含まれない歴史言語学による系統上の分類は語族と呼ぶが、類型論的分類は類型類型と呼ぶ2021/6/327 •20世紀前半までの類型論は、アウグスト・シュライヒャーによる屈折語・膠着語・孤立語の3分類に見られるように、世界中の言語をいくつかの類型に分類することを主な目的としていた。

      現在の類型論を基礎づけたのはジョーゼフ・グリーンバーグである彼以降、類型論の主要な関心は、部分的な文法現象ごとに多くの言語を比較することで、人間言語に見られる普遍的な性質を見いだすことに移ってきている2021/6/328 •屈折語•語形変化によって文法関係を表す言語•例:英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語など•膠着語•概念を持つ独立語に機能語が付いて文法関係を表す言語•例:日本語、朝鮮語、トルコ語、モンゴル語、ウイグル語など2021/6/329 •孤立語•主に語順によって文法関係を表す言語•例:中国語、チベット語など•抱合語•文レベルの文法関係を一語にまとめる言語•例:エスキモー諸語など2021/6/330 •語順￿による言語分類•グリーンバーグは基本的な語彙の語順による分類を考案したこれは、一般的な他動詞文に必須の3要素を主語(Subject)、目的語(Object)、述語(Verb)とし、その語順により世界の言語を6つに分けるものである2021/6/331 •SOV型:日本語など世界の言語の約50%•SVO型:英語など世界の言語の約40%•VSO型:アラビア語など約10%•VOS型:トンガ語など。

      •OVS型ごく一部の言語に見られるただし、言語の中には基本語順が定まっていないもの(例えば、SVOとSOVを同じ程度の頻度で取るもの)があり、この分類が完全に有効かどうかについては異論がある2021/6/332 音声学音声学•人間の言語は第一義的に音声言語であるたしかに文字言語は文明の発達や現代人の日常生活に不可欠だが、諸民族の歴史からも、幼児の言語修得からも、￿音声言語が文字言語に先行しており、より基本的なものであることが分かる2021/6/333 発出伝播聴取2021/6/334 調音音声学•「さまざまな音声器官を用いて言語音がどのように作り出されるかを見る」•現代の音声学は19世紀末に学問分野として確立されるが、それはまず調音音声学としてであった￿国際音声字母も基本的には調音音声学に基づいている2021/6/335 •音響音声学•「空気の振動、すなわち物理現象としての音声が、どのような性質を持っているかを見る」•1990年代以降は￿パーソナルコンピュータ上で音声を録音・再生・編集・保存し、￿音声分析を行うことが容易になったため、文系の言語研究者にも￿より身近な分野となっているただし、音響音声学をきちんと理解するには、￿物理学・数学的基礎が必要である2021/6/336 聴覚音声学•「音声言語の聴取・認識・理解の側面を見る。

      」•この分野は観察や測定が困難であることなどから、近年まで比較的立ち遅れており、￿未知の部分が多い￿今後は心理学との連携のもと、脳科学の発展にともない、長足の進歩を遂げることが期待される2021/6/337 第1章 日本語の音韻￿音(おと)音(おと)自然の音自然の音人間関与の音人間関与の音風風・・雨雨・・波波・・雷雷拍手拍手・・足踏み足踏み 舌打ち舌打ち・・泣き声泣き声 おしゃべりおしゃべり2021/6/338 1.「音声」とは•「思想内容を伝達するために音声器官を使って出されるオト￿(音)」•(叫び、泣き声、いびき、あくびなどの音は、反射音￿)1 1￿人間が音声器官を通じて発する音の総称おんじょう2021/6/339 2 2￿人間が音声器官を通じて、話し言葉として発する音言語学では、特に音韻と区別して用いる3 3￿テレビなどの音デジタル大辞泉による)デジタル大辞泉による)•①①人間が意思を伝達するために口から発す•  る音￿•②②人の声おんじょう￿•③③おと￿「テレビから~が消える( (大辞林大辞林￿ ￿第三版第三版による)による)•2021/6/340 音声器官2021/6/341 2 音声と音声学•1.単音￿とは•「音声の連続を分解して得られる最も小さい音の単位。

      」•母音と子音(音韻論における音素に該当)例:￿(鏡)  か    ￿が    ￿み• ￿￿￿￿￿￿￿￿[￿k￿+￿a￿￿￿ŋ￿+￿a￿￿￿m￿+￿i￿]2021/6/342 ○音声学的に見て言語音声を構成する最小の単位[kami]〈紙〉は[k][a][m][i]という四つの単音に分解でき,それぞれが固有の調音的特徴をもつ世界大百科事典￿第2版による)○音声学で、音声の連続を分解して得られる最も小さい音の単位大別して、母音と子音とに分けられる音韻論における音素に該当するデジタル大辞泉による)○音声学における最小の単位母音と子音に分かれる百科事典マイペディアによる) 2021/6/343 ￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿単音2021/6/344 母 音￿「呼気がほとんど何の妨げもなく発せられる単音」￿2、母音の三要素￿         2021/6/345 舌の上下の位置による分類•○狭(せま)母音(舌の位置高、口の開き小)•○広(ひろ)母音(舌の位置低、口の開き大)•○両者の中間に位置する中母音￿2021/6/346 舌の前後の位置による分類1.前舌母音￿￿(前舌面が硬口蓋に近づく)2.中舌母音￿￿￿(中舌面が硬口蓋後部または軟口蓋前後部に近づく)3.後舌母音￿〈奥舌母音〉￿(後舌面が軟口蓋に近づく)￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿                       2021/6/347 唇の丸めによる分類￿1.円唇母音   (唇が円められる)2.非円唇母音￿ (唇は円められない￿)2021/6/348 2021/6/349 2021/6/350 イギリスの音声学者であり、音声教育家であったダニエル・ジョーンズ(Daniel￿Jones)が人為的に設定した8箇の「基本母音」丹尼尔·琼斯(Daniel Jones,1881-1967),英国语言学家。

      曾任伦敦大学教授,国际语音学会秘书,学会会刊《语音教师》编辑爱尔兰皇家科学院名誉院士2021/6/351 子音        1.定義 口腔のどこかで障害が形成されて発音される音2.分類の基準2021/6/352 2021/6/353 •￿注1 ￿[ɕ ɕ]•日本語 し [ɕ ɕi]￿￿詩•中国語 x xi* [ɕ ɕí] 西•￿注2 [ʑ]•日本語￿-￿家事￿[kaʑi]•日本語では、母音の後ろに置かれた￿/ジ/￿や￿/ジャ/,￿/ジュ/,￿/ジョ/￿の頭子音に現れる2021/6/354 •[k]:￿カ行•[s]:￿サ行「サ・ス・セ・ソ」•[ʃ]:￿￿￿サ行「し」•[t]￿:￿タ行「タ・テ・ト」•[ʧ]:￿タ行「チ」•[ʦ]:タ行「ツ」•[n]￿:ナ行「ナ・ヌ・ネ・ノ」•[ɲ]:￿ナ行「ニ」2021/6/355 •[h]:ハ行「ハ・ヘ・ホ」•[ç￿]￿:ハ行「ヒ」•[ɸ]:ハ行「フ」•￿[m]:マ行•￿[j]:ヤ行「ヤ・ユ・ヨ」•￿[ɾ]:ラ行「ラ・リ・ル・レ・ロ」•[w]￿:ワ行「ワ」￿2021/6/356 調音点￿(发音部位)<上唇、上の歯、歯茎、硬口蓋、軟口蓋など>•両唇音 ￿(唇音、双唇音)  ￿￿[m] 「ま」•歯・歯茎音(齿音・齿龈音)   ￿￿[￿s￿]￿￿「さ」￿￿「し」•歯茎硬口蓋音(龈颚音) [ʤ]￿「じ」￿•硬口蓋音(硬颚音)   [ç] 「ひ」•軟口蓋音(软颚音)    [k] 「か」￿￿•声門音 (声门音)   ￿ [h] 「は・へ・ほ」￿2021/6/357 調音者(ちょうおんしゃ)•調音において接近・接触する側の調音体。

      基本的に下顎部に属する部位をいう•下唇・舌・声門などの比較的動きやすい方2021/6/358 調音法(发音方法)1.定義 「調音点と調音者で形作る障害の方法」2.種類 破裂音・閉鎖音(塞音・爆音) [k]￿￿「か」 摩擦音￿(擦音)   ￿￿￿￿￿    ￿￿￿[s]￿￿「す」 破擦音￿(塞擦音)       ￿ ￿[￿ʧ￿]￿「ち」 鼻 音 (鼻音)        ￿￿￿[m]￿「ま」 弾き音 (闪音・弹音)    ￿[Ր]￿￿￿「ら」2021/6/359 3 音韻と音韻論1、音韻とは 「個々の具体的な音声に対し、それらの中核にあって共通すると解釈できる抽象的な音￿」 「言語学で、音韻論的な考察を経て、具体的な音声から抽象された言語音」￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿2021/6/360 •「一般には音韻の方が音素より広い意味で用いられることが多く、フォネームphoneme￿[‘fonim]のほかに,音の長短,強勢,アクセントなど韻律的要素まで含めたものとして用いられることがある」2021/6/361 2、音韻論音韻論￿とは「単語の意味の区別(弁別)に役立つ音的単位を抽出し、その体系と組み立て(構造)を明らかにしようとする分野」2021/6/362 •「言語の音(アクセントなどをも含む)を記述し、その歴史的変化の過程、そこにみられる原則を研究する学問。

      また、ある言語の言語音を音素という単位に抽象して、その構造や体系を記述する共時論的研究についても用いられる2021/6/363 音素￿ 「意味の区別に関与する音(音韻)の最小単位￿」 「ある言語の中で,意味の違いをもたらす音音節の中心をなす母音音素,その副音となる子音音素,両者の間に立つ半母音音素などに分類され,普通/￿/の符号に入れて示す」2021/6/364 ○意味の違いをもたらす 蚊「カ」  差「サ」  田「タ」  名「ナ」  /￿k￿a￿/  /￿s￿a￿/￿  /￿t￿a￿/￿  /￿n￿a￿/￿    /￿k￿/￿  ￿/￿s￿/   ￿/￿t￿/ ￿￿ ￿/￿n￿/￿￿￿￿相違点 ￿  ○意味の違いを表さない       酒「サケ」 [sake] ￿/￿s￿/ ￿            [sa]   [θa]  2021/6/365 音素=音位• 音位(Phoneme)是语言中能表示语义的单位根据国际语音学协会的定义,音位是 “某个语言里不加分别的一族相关的声音”它是具体语言或方言中能够区别意义的最小的语音单位•音位定义的要点是区别意义,例如[ts]、[ts']、[s],[tʂ]、[tʂ']、[ʂ](此为国际音标,对应汉语拼音为z、c、s,zh、ch、sh)在普通话是两组不同的音位,在南方许多方言是同一组音位。

      2021/6/366 最小対立￿(ミニマルペア)对立原则•同一環境に立つと意味の対立が生じるような二つの音￿•例 書く かく [ka ku] •  ￿泣く なく [na ku]  •               [k]と[n]:音素•例 “班”￿￿[pan55]￿和“丹”[tan55]    •               [p]と[t]:独立的音位2021/6/367 相補分布(互补原则)￿同一環境ではなく、相補的な環境に現われる￿￿￿￿￿￿￿[niho]二歩￿￿￿￿￿￿[nihon]日本 ￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿[n] → /N/ =音素   ￿￿ ￿       ￿￿[m] →￿b・m/N/ →￿ ￿[n￿] →￿n・t                [ŋ￿]   →￿g・g・￿ŋ￿ŋ2021/6/368 異音•「ある音素がいくつかの異なる音声として現れるときに、その個々の互いに異なる音声を指す」2021/6/369 条件異音(条件变体条件变体) 「出現する位置に制約される異音で、生理学的要因あるいは言語習慣に条件づけられる」•    [N] → [m][n][ŋ]•「日本橋」/nihoNbasi/￿￿[nihombaʃi]•「日本刀」/nihoNtou/ ￿[nihonto:]•[日本語]/nihoNŋo/ ￿￿[￿nihoŋŋ ŋo]2021/6/370 [a][ɑ][ᴀ]￿[ɛ]都是音位/a/的音位变体      ￿[a]￿→￿￿[i]和[n]之前 /a/￿ →￿￿[ɑ]￿→￿[u]￿和[ŋ]之前            ￿[ᴀ]￿→没有韵尾的韵母中      ￿[ɛ]￿→出现在[i]和[n]之间2021/6/371 自由異音(自由变体)•「ある言語において音素の対立にまったく関係せず、自由に置換可能(自由変異)な異音を自由異音という。

      」•日本語の場合は息を伴うか否かは余剰的な特徴として意味の弁別に関与しない￿•○「蚊」 /ka/  →￿ [ka]￿￿￿[kha]•○「先」 /saki/ → ￿￿[sakji]￿[θaki]•           •￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿ 2021/6/372 •「サ行の子音の音素￿/s/￿の異音[s]と[θ]のように自由に入れ替われる自由異音自由異音に対して￿、ハ行の子音の音素￿/h/￿の場合は、母音[a·e·o]の前の異音が[h]、母音[u]の前の異￿音が[Φ]、母音[i]の前の異音が￿[ç]、というように出現する場所が常に決定している出番が決まっている異音を条件異音という」2021/6/373 •不同的变体可以在同样的语音环境里无条件地变读,就是自由变体•如北京话里的音位/u/处在音节开头时,既可以读成[w],也可以读成[ʋ]或[v],属于自由变体2021/6/374 音素の種類￿母音音素 /￿a、i、u、￿e、o /￿子音音素 /￿k、ɡ、(ŋ)、s、z、t、d、n、h、b、p、￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿  ￿c、m、r、/半母音   /￿j、￿w￿/￿特殊音素 ￿/￿N￿￿/￿￿(撥音)￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿ ￿￿￿￿￿/￿Q￿￿/￿(促音)￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿ ￿￿/￿R￿￿/￿(長音)*c:￿「チ」および「チャ」「チュ」「チョ」の子音2021/6/375 •子音は、音韻論上区別されているものとしては、現在の主流学説によれば「か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ行」の子音、濁音「が・ざ・だ・ば行」の子音、半濁音「ぱ行」の子音である。

      音素記号では以下のように記される2021/6/376 子音体系•/k/,￿/s/,￿/t/,￿/h/(清音)•/ɡ/,￿/z/,￿/d/,￿/b/(濁音)•/p/(半濁音)•/n/,￿/m/,￿/r/•/j/,￿/w/(半母音とも呼ばれる)2021/6/377 •ワ行とヤ行の語頭子音は、音素uと音素iの音節内の位置に応じた変音であるとする解釈もある特殊モーラの「ん」と「っ」は、音韻上独立の音素であるという説と、「ん」はナ行語頭子音nの音節内の位置に応じた変音、「っ」は単なる二重子音化であるとして音韻上独立の音素ではないという説の両方がある2021/6/378 子音音素の異音￿•/ɡ/ :[ɡ]￿[ŋ]•/s/ :[s]￿￿[ʃ]•/z/ :[d]￿[ʣ]￿[ʤ]•/t/ :￿[t]￿[ʧ]￿[ʦ]•/n/ :[n]￿[ɲ] /h/ :[h]￿[ҁ]￿[Ф]￿2021/6/379 2021/6/380 4 音節とモーラ(拍)2021/6/381 ○○「 「連続した音声における最小のまとまり￿ある単位で,語をゆっくり区切って発音するとき音音節節の単位に分けられる」○「母音が中心となって両側に子音がくっついたもので、ひとかたまりになって発音される単位。

      」2021/6/382 日本語の音節構造￿￿子音C￿ 母音V￿ 半母音S￿音節後行音(促音、撥音、長音)￿$￿V構造￿: 「あ・い・う・え・お」 (母音だけの音節)￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿/a/￿/i/￿/u/￿/e/￿/o/CV構造:￿「か・さ・た」などの直音/ka/￿/sa/      「しゃ」・ひゃ」など半母音を介さない拗音       ￿/ʃa/￿/ҁa￿/￿ (子音+母音)￿2021/6/383 C￿S￿V構造:「みゃ・ぴゃ」など半母音を介する          拗音￿￿￿￿/mja/￿/pja/￿￿￿￿(子音+半母音+母音)￿S￿V構造: 「や・ゆ・よ・わ」￿￿/ja/￿/ju/￿/jo/￿/wa/￿V￿$構造: 「あン・あッ・あ―・」￿￿/aN/￿/aQ/￿/aR/￿CV￿$構造:「かン・かッ・か―」￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿/kaN/￿/kaQ/￿￿￿/kaR/￿CSV￿$構造:「きゃン・きゃッ・きゃ―」￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿/kjaN/￿/kjaQ/￿/kjaR/￿2021/6/384 開音節・閉音節￿•開音節:開音節:母音で終わる音節• 「か」=[ka]  「さ」=[sa]•閉音節:閉音節:子音で終わる音節•[kaT・ta](勝った) ￿[kaT]￿•[toN・da](飛んだ)￿￿[toN]•￿2021/6/385 2021/6/386   音节音节是听觉能感受到的最自然的语音单位,是听觉能感受到的最自然的语音单位,有一个或几个音素按一定规律组合而成。

      普有一个或几个音素按一定规律组合而成普通话里,除个别情况外,一个汉字就是一个通话里,除个别情况外,一个汉字就是一个音节  普通话普通话音节音节由由声母、韵母、声调声母、韵母、声调三个部分三个部分构成,韵母内部又可分为韵头、韵腹、韵尾构成,韵母内部又可分为韵头、韵腹、韵尾•汉语的音节由一个或几个音素组成,但汉语汉语的音节由一个或几个音素组成,但汉语的一个音节最多包含四个音素如:的一个音节最多包含四个音素如:““山山    ((shanshan))””由由““shsh、、a a、、n n””三个音素构成三个音素构成2021/6/387 • 音位表示法音位表示法: : 两条斜线之间表示一个音两条斜线之间表示一个音位例如普通话位例如普通话 /n//n/和和/l//l/是两个不同的音是两个不同的音位,粤语中位,粤语中/l/ /l/ 是一个音位,是一个音位,[n][n]是是/l//l/音音位的变体位的变体 普通话有辅音音位、元音音位普通话有辅音音位、元音音位和声调音位声调音位简称和声调音位声调音位简称““调位调位””,例,例如普通话四声的调位是如普通话四声的调位是/1//1/、、/2//2/、、/3//3/、、/4//4/;或者是;或者是/55//55/、、/35//35/、、/214//214/、、/51//51/。

      2021/6/388         ￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿「さくら(桜)」 「さくら(桜)」 ￿ ￿   音節(音节)音节)→￿   ￿ ￿「さ」「さ」￿￿ ￿￿   ￿￿ ￿￿「く」「く」￿￿￿￿￿￿   ￿￿￿￿￿￿「ら」「ら」￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿   ￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿単音￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿→￿￿￿[s]￿[a]￿￿￿[k][Ɯ]￿￿￿[Ր][a]￿ ￿￿￿￿￿￿￿音素￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿→￿￿￿/s/￿/a/￿￿￿/k/￿/u/￿￿/r/￿/a/￿2021/6/389 •(2)(2)モーラ(モーラ(MoraMora) )•音韻論上、一定の時間的長さをもった音の分節単位日本語学では一般に「拍(はく)」とも呼ぶ•「moraかな1字分(拗音は例外)の音の長さを表す単位」2021/6/390 2021/6/391 2021/6/392 ○一般モーラ(Normal￿Morae)￿￿/￿V￿/￿￿:￿母音(vowel)￿「あ」/a/￿￿/￿S￿V/:￿半母音(semivowel)￿+￿母音￿￿「や」￿￿￿￿/ja/￿/C￿V￿/:￿子音(consonant)￿+￿母音￿￿￿￿￿￿￿「か」￿￿￿￿/ka//C￿S￿V/:￿子音￿+￿半母音￿+￿母音￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿「きゃ」￿/kja/○特殊拍(Special￿Morae)/R/:￿長母音(long￿vowel)￿「かあ」￿/kaR/ /Q/:￿促音(choked￿sound)￿「がっこう」￿/gaQkoR/ /N/:￿撥音(syllabic￿nasal)￿「ほん」￿/hoN/2021/6/393 1)「ニ」、「ッ」、「ポ」、「ン」の4音節とする。

      • ￿￿(有坂秀世ら(ありさかひでよ)による)2)「ニッ」、「ポン」の2音節、「ニ」、「ッ」、「ポ」、￿￿￿￿￿￿「ン」の4モーラとする  ￿￿(服部四郎(はっとりしろう)らによる)3)「ニ」、「ッ」、「ポ」、「ン」の4拍とする￿￿￿￿￿￿￿(金田一春彦(きんだいちはるひこ)による)2021/6/394 •「はこ(箱)」   ￿(2モーラ、2音節)、 ￿「はんこ」     (3モーラ、2音節)、•「いち(一)」   ￿(2モーラ、2音節)、 ￿「いっち(一致)」￿(3モーラ、2音節)、•「こい(恋)」   ￿(2モーラ、2音節)、 ￿「こうい(行為)」￿(3モーラ、2音節)2021/6/395 連濁•「連濁「連濁とは、日本語において複合語の後部要素の初頭にある清音が、濁音に変化する現象」•「複合語において、後部要素の初頭子音が/k/,￿/s/,￿/t/,￿/h/のどれかである場合、それぞれ次のように変化するこのうち上の3つは単純な有声化であるが、4つめに関しては、日本語の歴史において￿p￿->￿h￿の変化(唇音退化)が起きたために変則的になっている」2021/6/396 2021/6/397 2021/6/398 2021/6/399 2021/6/3100 連濁を阻止する条件•連濁を起こすのは原則として和語であり、漢語・外来語は連濁を起こさない。

      ただし、漢語であっても、一般化・日常化した一部の語は連濁を示す•かぶしき￿+￿かいしゃ￿→￿かぶしきががいしゃ•              (株式会社)•ふうふ￿+￿けんか￿→￿ふうふげげんか•              (夫婦喧嘩)2021/6/3101 ライマンの法則•あらかじめ複合語の後部要素に濁音が含まれている場合、連濁は阻止される•(この一般化は本居宣長もとおり￿のりながによっても指摘されている•はる￿+￿かぜ￿→￿はるかかぜ•おお￿+￿とかげ￿→￿おおと とかげ2021/6/3102 右枝分かれ制約￿•3つ以上の語が複合した語において、ある要素が後部の要素と先に結びついている場合、その要素においては連濁は起こらない•「おじ じろわし」(尾白鷲):•[お￿+￿しろ￿+￿わし]￿(尾が白い、鷲)なので濁る•「もんし しろちょう」(紋白蝶):•￿[もん￿+￿しろ￿+￿ちょう]￿(紋のある、白い蝶)なので濁らない2021/6/3103 連濁する場合•         おじろわし•     おじろ       鷲わし    •   尾お  白しろ         2021/6/3104 連濁しない場合•      「もんし しろちょう」(紋白蝶)•      紋(もん)    しろちょう•              白(しろ) 蝶(ちょう)2021/6/3105 意味による制約￿•前部要素が後部要素を修飾しているのではなく、両者が意味的に並列である場合には、連濁は起こらない。

      •くさきき(草木)、•としつつき(年月)•やまがわ(山に流れる川)•やまかわ(山と川)2021/6/3106 サ変動詞の"連濁"○サ行変格活用の動詞でも、連濁と同じように「ずる」となるものがあるこれは「感ずる」「演ずる」「講ずる」「報ずる」のように、ンまたはウで終わる漢字1字からなるものが多い○これらの元来の発音はnまたはm(ン)、ng(ウ)という鼻音であり、これに引かれて次のスが濁ったのである○現代では、「感じる」のように上一段活用にするのが普通になっている2021/6/3107 開拗音と合拗音•開拗音:ヤ・ユ・ヨを添えて表す拗音•合拗音:ワ(ヰ・ヱ)を添えて表す拗音•カ￿[ka]￿→￿[k￿￿j￿￿a]￿キャ•カ￿[ka]￿→￿[k￿w￿a]￿クヮ•現代仮名遣いでは、前者は、イ段の仮名に小文字の「や」「ゆ」「よ」を添えて書く(「きゃ」「しゅ」「ちょ」など)が、後者は特にこれを表記することはしないもっとも、歴史的仮名遣いでは、「く」「ぐ」に「わ」を添えて書く(「くゎ」「ぐゎ」の類)2021/6/3108  連声(れんじょう)•「前の音節の末尾の音が、後の音節の頭母音(または半母音+母音)に影響して、後の音節が変化することである。

      」•「前の音節が「ン」または「チ」「ツ」である時、後の音節がア行・ヤ行・ワ行であるなら、後の音節はナ行・マ行・タ行の音に変化する」2021/6/3109 • 次に例をあげる観音 かん+おん→かんのん 「ン+ア行オ段=ナ行オ段「ン+ア行オ段=ナ行オ段天皇 てん+わう→てんのう  ￿ ￿「ン+ワ行オ段=ナ行オ段「ン+ワ行オ段=ナ行オ段 銀杏 ぎん+あん→ぎんなん ￿￿「ン+ア行ア段=ナ行「ン+ア行ア段=ナ行ア段ア段安穏 あん+をん→あんのん  「ン+ワ行オ段=ナ行「ン+ワ行オ段=ナ行オ段オ段  因縁 いん+ゑん→いんねん ￿ ￿「ン+ア行エ段=ナ行「ン+ア行エ段=ナ行エ段エ段輪廻 りん+ゑ →りんね    「ン+ア行エ段=ナ行「ン+ア行エ段=ナ行エ段エ段反応 はん+おう→はんのう  「ン+ア行オ段=ナ行オ「ン+ア行オ段=ナ行オ段段雪隠 せつ+いん→せっちん  「ツ+ア行イ段=ナ行イ段「ツ+ア行イ段=ナ行イ段  屈惑 くつ+わく→くったく    ￿ ￿「ツ+ワ行ア段=タ行「ツ+ワ行ア段=タ行ア段ア段    ￿ ￿2021/6/3110 アクセント￿  「個々の語について、社会的習慣として決まった相対的な高さ、または強さの配置￿」2021/6/3111 2021/6/3112 汉语五度制调值标记法汉语五度制调值标记法￿ ￿普通话四声图表普通话四声图表赵元任发明赵元任发明2021/6/3113 •  ￿•阴￿平￿55￿高￿平￿-￿例:咪mī,￿身shēn•阳￿平￿35￿中￿升￿/￿例:迷mí,￿神shén•上￿声￿214￿降￿升￿√￿例:米mǐ,￿审shěn•去￿声￿51￿全￿降￿\￿例:密mì,￿慎shèn2021/6/3114 日本語アクセント•「日本語のアクセントはピッチアクセントである。

      」•標準アクセント:東京方言のアクセント•関西方言よりやや型数の少ない体系であるが、統語機能、弁別機能ともに優れた体系、また同体系のアクセントが比較的広い地域にわたって分布2021/6/3115 •日本語のアクセントの体系は方言によって様々である関西方言のアクセントは比較的多くの型を言い分けるが、東日本ではそれより型が少なく、南九州の一部のように全ての語のアクセントが同一となっているものもあるまた、南東北、北関東、九州中部のような無アクセントのものもある2021/6/3116 2021/6/3117 2021/6/3118 2021/6/3119 •平板式￿  平板型(へいばんがた)￿• わたしが     ●●△  「低高高高」￿•          ○2021/6/3120 2021/6/3121 •頭高型(あたまだかがた)￿•   ナミダカ゜ ●      「高低低低」￿•    (涙が)   ○ ○ △2021/6/3122 •中高型(なかだかがた)￿•  アナタカ゜   ￿￿●    「低高低低」•  (貴方が)  ○ ￿￿○ △￿2021/6/3123 •尾高型(おだかがた) ￿• イモートカ゜  ●●●  「低高高高低」￿• (妹が)   ○     △ 2021/6/3124 アクセント単位￿￿￿￿助詞・助動詞などを含めた一文節が、アクセ助詞・助動詞などを含めた一文節が、アクセント上は一語的なまとまりント上は一語的なまとまり￿•￿￿￿￿<￿￿￿￿<アクセントの表記法アクセントの表記法> >1)傍線によるもの:高い拍の右または上に傍線を引く。

         ￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿   ￿ア￿メ(雨)  ア￿メ￿ガ￿2021/6/3125 2)記号によるもの:￿￿￿￿体言等の拍を丸で、後続する助詞などを△で表わし、高い拍を黒で、低い拍を白で表わす 例:雨 アメ ●○ アメガ ●○△3)数字によるもの:￿￿￿￿高い拍の最後が前から何番目の拍か(核位置)示す 例: ◎ 飴が   ① 雨が   ② 山が2021/6/3126 アクセントの機能￿1)弁別機能(意味を弁別する働き)￿「ハシ」(橋)○●、「ハシ」(箸)●○「アメ」￿(飴)○●、「アメ」￿(雨)●○「デンキ」(伝記)○●●、「デンキ」(電気)●○○「シカイ」￿(司会)￿○●●￿、￿「シカイ」(歯科医)￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿○●○2021/6/3127 2)統語機能(語と語の切れ目を示す働き)•●○ ○●△△△ ○●△ ○● •(二羽 庭には 鳥が いる•○●△△△ ●○ ○●△△ ○● •(庭には 二羽 鳥が いる•○●△△△ ○●●●△△ ○●  •(庭には 鶏が いる。

      2021/6/3128 アクセントの地域差￿•京阪式(甲種)アクセント•東京式(乙種)アクセント•一型アクセント•無(型)アクセント2021/6/3129 東京式アクセントの特徴￿①￿①￿1拍目と2拍目は必ず高低の位置関1拍目と2拍目は必ず高低の位置関係が異なる係が異なる•例  ￿￿● ●    ●        ￿●•   ○        ￿￿○ ○   ￿○ ￿￿○•￿￿￿￿￿￿￿ワタシ     ￿ナミダ    ￿￿アナタ2021/6/3130 ②￿一度低くなった後、再び高くならない例●        ￿￿●        ￿￿●￿●￿●   ○ ○   ￿○ ○ ○    ○  イノチ     ムラサキ     カンゴフ③③一単語の最終拍が高いと、それに続く助詞は高くなる場合と低くなる場合がある例  ￿￿ ● ● ￿▲     ￿￿  ○ ●     ○             ￿○￿    △￿    ￿￿￿￿￿ ￿￿ ワタシカ゜        ￿￿￿オトコカ゜￿2021/6/3131 アクセント練習あいだ あらし 男あなたコップ バレー 頭試験ボーイバター返事少し2021/6/3132 遠慮家賃娘ひとり英語設備ゆうべ花屋平気きれい便所お菓子名刺景色大事七つ2021/6/3133 7 イントネーション         3回目イントネーションイントネーション(intonation)とは、音声言語において文または発話全体につけられた音の高低(ピッチ)のパターンを言う。

      音調音調・抑揚抑揚とも言われるイントネーションの違いによって文法的機能や発話のニュアンスを表すことができる2021/6/3134 •イントネーションのパターン•上昇調[↗]、下降調[↘]、自然下降調[⤵]•例:•今 買う今 買う( (買うの?という疑問買うの?という疑問)￿ )￿今 買う今 買う( (買うんだ、という言い切り、断定買うんだ、という言い切り、断定) )今 買う今 買う( (本当に買うの?という念押しの疑問本当に買うの?という念押しの疑問) )2021/6/3135 2021/6/3136 ①①上昇調上昇調:￿ :￿機能としては聞き手への配慮を表す￿(疑問文￿が基本)②②下降調:下降調:納得や反語を表す￿￿￿￿A:山田さん、大学に合格したそうですよ￿￿￿B:そうですか山田さんも大学生ですか↓                       ￿(納得)￿￿￿A:このケーキおいしそうですね￿￿￿B:あいつが作ったケーキなんかおいしいもんか↓(反語)③③自然下降調自然下降調￿:平叙文で使われるが、疑問語疑問文でもよく使われる￿2021/6/3137 8 プロミネンス  「文中の特定の要素を文中の他の要素よりも情報的に重要なものとして置いた強勢」2021/6/3138 •プロミネンスの方法•○強く発音する。

      ○アクセントの高低差をつける○強調したい部分をほんの少しゆっくり読む○強調したい部分の前で少しだけ間をとる • 昨日 学校で 田中さんと 話した2021/6/3139 卓立の基本形￿①形容詞や修飾の役割をする文節はそれを受ける名詞より高い  オモシロモシロイ   ホホンデス  ▲￿△2021/6/3140 ②動作を表す部分の卓立は低い•ホホンヲ ヨミマミマシタ￿   ▲▲    △•    •  2021/6/3141 •ガッコーコーニ イキマキマシタ ▲  △2021/6/3142 ③「……は……です」のような説明文は卓立が後に来る￿• コレハ ホホンデス￿   △ ▲2021/6/3143 • アレハ イイクラデスカ￿△▲2021/6/3144 いろは歌いろはにほへと(色は匂へど)ちりぬるを(散りぬを)わかよたれそ(我が世誰ぞ)つねならむ(常ならむ)うゐのおくやま(有為の奥山)けふこえて(今日越て)あさきゆめみし(浅き夢見じ)ゑひもせす(酔ひもせず)￿2021/6/3145 村上通憲:元愛媛県今治明徳高校の数学教師無実の罪を着せられて死んだ,万葉の歌人,柿本人麿(かきのもと￿の￿ひとまろ)が怨念を￿込めて残した暗号   「咎無くて死す」「咎無くて死す」￿•い￿ろ￿は￿に￿ほ￿へ￿と￿↓￿•ち￿り￿ぬ￿る￿を￿わ￿か￿↓￿•よ￿た￿れ￿そ￿つ￿ね￿な￿↓￿•ら￿む￿う￿ゐ￿の￿お￿く￿↓￿•や￿ま￿け￿ふ￿こ￿え￿て￿↓￿•あ￿さ￿き￿ゆ￿め￿み￿し￿↓￿•ゑ￿ひ￿も￿せ￿す￿←￿2021/6/3146 柿本人麿[か][き][の][も](と)￿, ,[の]を中心とした[の]を中心とした斜め右上から左下への往復斜め右上から左下への往復￿￿ ￿￿格納された正方形の対角格納された正方形の対角￿ ￿(ひ)(と)(ま)(ろ)(ひ)(と)(ま)(ろ)( (かきのもとかきのもと￿ ￿のの￿ ￿ひとまろひとまろ) )•い￿ (ろ)￿￿￿￿は￿￿￿￿に￿￿￿￿ほ￿￿￿￿￿へ￿￿￿(と)￿•ち￿ ￿￿り￿￿￿￿￿￿￿ぬ￿￿￿￿る￿￿￿￿￿を￿￿￿￿￿わ￿￿￿[か]￿•よ￿￿￿ た￿￿￿￿￿￿れ￿￿￿￿そ￿￿￿￿つ￿￿￿￿￿￿ね￿￿￿￿￿な￿•ら￿￿￿ む￿￿￿￿￿￿う￿￿￿￿￿ゐ￿￿[の]￿￿￿お￿￿￿￿￿￿く￿•や￿￿￿￿￿ま￿￿￿￿￿￿け￿￿￿￿￿ふ￿￿￿￿こ￿￿￿￿￿￿え￿￿￿￿￿て￿•あ￿￿ ￿さ￿￿￿￿[き]￿￿￿ゆ￿￿￿￿め￿￿￿￿￿み￿￿￿￿￿し￿•ゑ (ひ)￿[も]￿￿￿せ￿￿￿￿す￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿(ま)￿2021/6/3147 いろは歌の(推測)意味•色匂うほどに鮮やかな楽しみといえども、散り廃れてしまう•そんなこの世の移ろいを、誰が留められようか•深山のごとき迷い戸惑いを 今日越え果てて•酔いもせんのに 浅ましい夢(欲望)を見るようなことがない(ようにしたいものだ2021/6/3148 第2章 日本語の文字と表記•第1節 文字と表記の総論第1節 文字と表記の総論•1 文字とは1 文字とは￿•視覚的に言語を表示するための記号になっている平面図形のひとまとまり。

      語形・音声との対応がある2021/6/3149 2 字形・字体・異体字・書体2 字形・字体・異体字・書体(1)字形(1)字形 個々の具体的な文字の形 個々の具体的な文字の形(2)字体(2)字体 一つの文字として他の文字から識別するため 一つの文字として他の文字から識別するためのの抽象的な字形抽象的な字形￿     「あ」と「あ」￿=同じ字体￿2021/6/3150 (3)異体・異体字 ￿  「島」 (正字)    ↓ 「島」￿「嶋」「嶌」 (異体字)(4)書体￿  楷書・行書・草書 明朝体・ゴシック体など￿2021/6/3151 3 3. .文字の表記法文字の表記法         漢字と仮名をまぜて、漢字仮名まじり文にする表記の漢字と仮名をまぜて、漢字仮名まじり文にする表記の習慣があり、近年ではそれにローマ字を交えることも多習慣があり、近年ではそれにローマ字を交えることも多い世界でも珍しい複雑なものになっているい世界でも珍しい複雑なものになっている￿わたしはわたしはNHKNHK放送放送ををラジオラジオでで1010時間聞時間聞く く2021/6/3152 漢字と表記漢字•呉音:行者・ぎょうじゃ  明日・みょうにち￿•漢音:行動・こうどう   末子・ばっし￿•唐音:和尚・おしょう   扇子・せんす￿2021/6/3153 2021/6/3154 ￿•1 1 <ヘボン式>   (明治17(明治1718841884) )•仮名とローマ字を一対一で対応させた最初の方式は、1867年にジェームス・カーティス・ヘボンが『和英語林集成』第1版で用いたローマ字で、ヘヘボン式ローマ字ボン式ローマ字として知られる。

      しかしこの方式は英語の発音に準拠するために、日本語の表記法としては破綻が多いとする意見があった2021/6/3155 2021/6/3156 •ジェームス・カーティス・ヘボンジェームス・カーティス・ヘボン(英語:￿James￿Curtis￿Hepburn:1815年3月13日￿-￿1911年9月21日)は、米国長老派教会系医療伝道宣教師であり、￿ヘボン式ローマ字の創始者ペンシルベニア州ミルトン出身江戸時代に来日2021/6/3157 •2 2 <日本式>(明治1明治18 8   18851885) )•1885年に田中館愛橘(たなかだて￿あいきつ)が音韻学理論に基づき、英語の発音に準拠したヘボン式ローマ字の表記法を改めた日本式ローマ字を考案し、帝国大学での弟子で物理学者の田丸卓郎(Tamaru-Takurô)らとともに、ローマ字の普及に努めた2021/6/3158 2021/6/3159 •『理学協会雑誌』(田中館愛橘、1885年(明治18年))で発表された方式￿つづりと発音の関係が英語に偏重したヘボン式に対し、音韻論を駆使して日本語固有の音韻構造にもとづく合理的なつづりとして発表したもの。

      訓令式の基礎となる 2021/6/3160 •3 3 <訓令式>( (昭和5 1938)•英語話者にとって英語の発音に準拠しない日本式は受け入れがたいものであり、両者が表音主義の下に歩み寄って改変を行ったのが1937年に内閣訓令第3号として公布された訓令式ローマ字訓令式ローマ字である￿2021/6/3161 ローマ字式比較•ヘボン式と日本式の対立に決着をつけ、国際連盟からのローマ字つづり統一の要求にこたえるため、文部省が「臨時ローマ字調査会」を設置し、その結果できたのがこの表記方式2021/6/3162 歴史的仮名遣い(れきしてきかなづかい)•仮名遣の一種現代仮名遣いと対比して旧旧仮名遣仮名遣とも呼ばれるが、別称として「復古仮名遣い」とも、また「古典仮名遣い」とも呼ばれる•   かは → かわ  (川)•   かほ → かお  (顔)2021/6/3163 •一般には、江戸時代中期の契沖による契沖仮名遣を修正・発展させ、明治から第二次世界大戦終結直後までの公文書や学校教育において用いられたものであり、平安時代初期までの発音を反映した表記であると仮想されたものを基点としている2021/6/3164 •第二次大戦ののち、国語国字改革の流れによって「現代かなづかい」が告示されるまで、公教育の場で正式な仮名遣として教えられていた。

      現在の公教育では古典文学作品における教育でのみ使用される2021/6/3165 現代仮名遣い(げんだいかなづかい)•1986年7月1日に昭和61年内閣告示第1号として公布された日本語の仮名遣いである1946年に出された昭和21年内閣告示第33号「現代かなづかい」を改定したもの•改定前の「現代かなづかい」は表音表記を目指しながら、一部に歴史的仮名遣と妥協したものであり、それを改定した「現代仮名遣い」もまたその姿勢は変わらない2021/6/3166 •助詞「を」「は」「へ」は「歴史的仮名遣」による表記である「現代かなづかい」ではこのような表記を残したために仮名遣の完全な表音完全な表音化化(どういう表記が表音的なのかについては後述)は実現されず、「現代かなづかい」はそのまま定着した2021/6/3167 【表音本則】￿「ゐ(ヰ)」「ゑ(ヱ)」「を(ヲ)」を用いる語は、ア行の音で表す表音本則】いわゆるハ行転呼音「はひふへほ」を用いる語は発音によりア行または「ワ」の音で表すつまり「は」は「わ」である準則】以上のうち、助詞の「は」「を」「へ」の語に限り歴史的仮名遣と同一とするつまり、音では綴らない。

      「現代かなづかい」ではこの準則を「わ/お/え」と書いても構わないと解釈した(文部省資料参照)が、「現代仮名遣い」では「は/を/へ」に統一された2021/6/3168 外来語• 日本語における借用語のうち、漢語とそれ以前の借用語を除いたものであるおもに西洋諸言語からの借用であり、洋語とも呼ばれるまた、カタカナで表記することが多いことからカタカナ語カタカナ語とも呼ばれる•和製英語2021/6/3169 2021/6/3170 第3章￿日本語の語彙・意味1 1 語彙語彙ある範囲(例えば一つの文学作品・一個人の発言記録など)において使われる単語の総体のこと(「彙」は「集まり」の意味)語彙を体系的に記述研究する言語学の分野を語彙論という2021/6/3171 •夏目漱石語彙( (ある人、ある作品に使用され•          ている単語の総体)￿ •幼児語の語彙( (年齢層で区切った) )￿￿•男性語の語彙・女性語( (性別で捉える) )￿•初級段階語彙( (学習段階を範囲の境目) )2021/6/3172 2021/6/3173 基礎語彙 ￿その言語の根幹部分をなす語の集まりを指す使用頻度が高く、日常生活に必要不可欠で、子どもでも知っており、他の言語にもそれに相当する語があり、長い歴史を通じて変化しにくいなどの条件を充たす語の集まりである。

       2021/6/3174 ￿￿￿一般に、「目」「手」「足」などの身体語、「父」「母」「娘」などの親族語、食べ物、動物、気象などに関する身近な名詞、ごく基本的な動詞や形容詞、数詞などが基礎語彙として扱われる￿2021/6/3175 •ある言語の学習に基本となる語彙また、人間の言語に共通して不可欠と思われる語彙土居光知(どい￿こうち)の選び出した1100語の•「基礎日本語」、オグデンらの選び出した850語の英語のBasic￿Englishが有名•○人為的・主観的・演繹的2021/6/3176 基本語彙•その語彙の中で中核的な部分を占める重要な語の集まりを指す•たとえば、新聞のスポーツ面での基本語彙としては「投手・打者・投球・スライダー・安打・本塁打……」などがあり得るだれもが必ずしも日常的に使う語ではないが、対象となる文章・談話を理解するのに不可欠な語の集まりである•○客観的・帰納的2021/6/3177 •食事に関する基本語彙食事に関する基本語彙•朝食,￿あさごはん•昼食,￿ひるごはん•夕食,￿ゆうごはん,￿ばんごはん•御飯•味噌,￿味噌汁,￿惣菜(そうざい)煮物、揚げ物、漬物、豆料理、佃煮、サラダなど煮物、揚げ物、漬物、豆料理、佃煮、サラダなど•おかず,￿料理•たまごやき,￿めだまやき•やきざかな￿(焼き魚)•サラダ,￿デザート•パン,￿サンドイッチ•おやつ,￿間食2021/6/3178 飲料に関する基本語彙•御茶,￿番茶,￿緑茶,￿烏龍茶,￿抹茶,￿紅茶•コーヒー,￿珈琲,￿カフェ•牛乳,￿ミルク2021/6/3179 2021/6/3180 「理解語彙」と「使用語彙」•「理解語彙理解語彙」:見聞きして意味が分かることばの集まりである。

      •一方、「使用語彙使用語彙」は、自分が使うことのできることばの集まりである2021/6/3181 • 一般に、誰でも、理解語彙のほうが使用語彙よりも範囲が広いいわゆる「読めるけど書けない」という漢字は、理解語彙(厳密には理解文字)に属することになる• また、学校で古典の文章を学んで読めるようになっても、自分でその語彙を用いて文章を書くことは少ない古典の語彙のうち少なからぬ割合は、われわれにとって理解語彙ではあっても使用語彙ではないことになる2021/6/3182 2 語彙量￿￿￿￿￿￿語彙の総量を「語彙量語彙量」という2021/6/3183 延べ語数•特定の言語資料について、語彙調査で得られた単位語の総数のこと重複するものも全て数えるたとえば、•「出た出た月が」•「出/た/出/た/月/が」に区切ると、延べ語数は6である•「山の」と「山が」•延べ語数は4となる2021/6/3184 異なり語数•語彙調査で得られた単位語の総数から、重複するものを省いて数えた語の数•「出た出た月が」•「出る」と「た」が重なっているため、異なり語数は「出る」「た」「月」「が」の4である•「山の」と「山が」•「山」「の」「が」を単語と認定すれば、異なり語数は3となる。

      2021/6/3185 異なり語数の練習•しゃぼん玉￿とんだ￿屋根まで￿とんだ屋根まで￿とんで￿こわれて￿消えたしゃぼん玉￿消えた￿飛ばずに￿消えたうまれて￿すぐに￿こわれて￿消えた風￿風￿吹くな￿しゃぼん玉￿とばそ2021/6/3186 •1、しゃぼん玉￿(しゃぼん玉￿名詞)2、とん￿(飛ぶ￿動詞)3、だ￿(だ￿助動詞)4、屋根￿(屋根￿名詞)5、まで￿(まで￿副助詞)6、(とん)で￿(で￿接続助詞)7、こわれ(壊れる￿動詞)8、て￿(て￿接続助詞)2021/6/3187 •9、消え￿(消える￿動詞)10、た￿(た￿助動詞)11、うまれ(生まれる￿動詞)12、すぐに(すぐに￿副詞)13、風(風￿名詞)14、吹く￿(吹く￿動詞)15、な￿(終助詞)16、とばそ(とばす￿動詞)2021/6/3188 語彙量￿学齢期に達するまで:￿2,000~3,000語￿￿12歳の小卒段階￿:26,000語￿15歳の中卒段階:40,000語20歳では     48,000から50,000語￿平均的な日本人の成人の語彙量:         50,000語￿2021/6/3189 •小型の国語辞書に収載されている語彙量は、およそ6万~10万語程度である。

      •文学作品では、「源氏物語」の語彙量は、延べ語数で20万7808語、異なり語数で1万1423語と数えられている[2]•各語の90%以上を理解しようとする場合、フランス語が約2000語、英語が3000語、ドイツ語が約5000語、日本語が10000語と言われている2021/6/3190 外国人の習得語彙量￿•初級教科書￿1,000~1,500語￿•中級教科書￿3,000から4,000語￿•大学受験時￿10,000語￿2021/6/3191 第2節 語義と語構成•1.語義•単語の備えている意義•2.類義語・対義語•類義語:語形は異なるが意味は互いによく似ている二つ以上の語類語ともいう同義語に等しい•  「家」と「住宅」   「言う」と「話す」2021/6/3192 •対義語: :意味が対照的な言葉または、意味が反対になっている言葉アントニム反義語、反意語、反対語、対語などともいう•漢字2文字対義語は、次の4パターン•「短所」と「長所」 漢字一文字による反対意味•「拡大」と「縮小」 漢字二文字による反対意味•「成功」と「失敗」 熟語全体による反対意味•「平凡」と「非凡」 不・無・未・非による反対意味2021/6/3193 •意味での分類は3パターン•①一方を否定すれば必ず他方になる関係。

      •  男-女、 生-死•②程度の差を表すもの•  大-小、 遠-近、 良い-悪い•③一つの事柄を見方や立場を変えて表現す• るもの•  売る-買う、 教える-学ぶ2021/6/3194 3 語源・語史•言語を構成する語彙の内訳は歴史的に変化する語彙変化はある意味を表す語の顔ぶれや勢力範囲などの変容を指すのが普通である•<語彙の変化>•      「かなた」•「彼方」          「あちら(あっち)」•      「あなた」2021/6/3195 <語義変化>•「うつくし」:「可憐」 → 「美麗」に変わる•<語形変化>•「かきはらう」 → 「かっぱらう」に変わる2021/6/3196 語の交替•ある意味を表す1語が他の1語に置き換わる•￿￿￿￿「心持ち」 → 「気持ち」•従来の和語・漢語が外来語に言い換えられる場合•「逢い引き」￿￿→ 「デート」•「襟巻き」  → 「マフラー」•「ぶどう酒」 → 「ワイン」2021/6/3197 4 語構成•「ある一つの語が,どのような要素によって組み立てられているかということ」•「語とその成分との関係、および語の成り立ちを考える際の用語である造語法と違い、語の静態的解剖学的な捉え方といえる。

      2021/6/3198 •「頭」や「目」はこれ以上分解できないから一つの自立成分から成る語(単純語)であるが、「人差し指」は「人」「指し」「指」の三つの自立成分から成る語(合成語)である合成語は更に「複合語」「畳語」「派生語」に分けられる2021/6/3199 2021/6/3200 造語法•ある言語に於いて既存の単語から新たな単語を作り出す際に使用される方法のことである屈折を用いたもの、接辞を用いるもの、単語同士を結合させるものなど多種多様な造語法が存在している2021/6/3201 <和語の造語法>   ￿単純語(語基1個)山、道、書く、見る             ￿ ￿派生語(接辞+語基/語基+接尾辞)    語語￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿    お供、真っ 黒子供っぽい((単語)単語)        複合語(語基+語基)       合成語      ￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿山道、昇り降り、赤黒い              ￿ ￿畳 語((単語またはその一部をなす形態素                    などの単位を反復して作られた単語)               ￿ 名詞の複数:「山々」「人々」                                         ￿￿￿￿￿￿副詞的表現:「時々(ときどき」2021/6/3202 和語の合成による音声現象変化￿①アクセント形式の変動￿￿￿￿￿水￿ ￿￿￿+￿￿￿￿煙￿￿  ￿￿￿￿￿→￿￿水煙 ￿￿￿￿￿ミズ◎+￿￿ケムリ◎ → ミズケムリ③ ￿￿○● +￿￿○●●  → ○●●○○ ②連濁 ￿青￿￿￿￿+￿空￿￿￿￿￿→￿青空￿￿￿￿アオ+ソラ￿￿￿→￿アオゾラ￿￿￿￿￿￿[ao]￿￿￿￿[sora]￿￿￿￿￿[ao￿￿zora]￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿2021/6/3203 ③母音交替(転韻ともいう)￿￿￿￿雨￿+￿雲￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿→￿雨雲￿￿￿￿アメ￿￿+クモ￿￿￿￿→￿アマグモ￿￿￿￿[ame]￿[kumo]￿￿￿￿￿￿[ama￿gumo]④音添加(音挿入ともいう)￿￿￿￿春￿￿￿+￿￿雨￿￿￿￿￿￿→￿春雨￿￿￿￿ハル+アメ￿￿￿￿→￿ハルサメ￿￿￿[ha￿ru]￿[a￿me]￿￿￿￿￿[ha￿ru￿same]2021/6/3204 ⑤音節脱落￿￿￿￿￿川￿￿￿￿+￿￿原￿￿￿￿￿￿→￿磧￿￿￿￿カワ￿+￿ハラ￿￿￿→￿カワラ￿￿￿￿￿￿￿[kawa]￿[hara]￿￿￿[kawa￿ra]⑥音韻縮約(約音・約言ともいう)￿ ￿手￿￿+￿洗い￿￿￿￿￿→￿たらい ￿￿￿￿テ￿￿+￿アライ￿￿→￿タライ￿￿￿￿￿￿￿￿￿[te]￿￿￿￿￿[arai]￿￿￿￿￿￿￿￿￿[tarai]2021/6/3205 ⑦音便￿￿踏み+張る￿￿￿￿￿￿→踏ん張る ￿￿フミ￿￿+ハル￿￿￿￿￿→フンバル￿￿[fumi]￿[haru]￿￿￿￿￿￿[fum￿￿b￿￿aru]2021/6/3206 <漢語の語構成>￿•2文字の熟語•①主述の関係:￿地震￿ 年長•②修飾の関係:南極、造花￿•③￿<並列の関係>反義の関係 天地、大小、売買•類義の関係 道路、巨大、選択•同義の関係 年々、堂々、黙々(畳語)￿2021/6/3207 •④補足の関係•~ヲの関係: 読書 書を読む•~ニの関係: 登山 山に登る•~ガの関係: 絶命 命が絶える•⑤認定の関係: 可憐(かれん)•              ￿憐(あは)れむべし• 「可能の助動詞+動詞」の形とみなし「憐(あは)れむべし」と訓読できる。

      2021/6/3208 和語の語構成•固有の日本語は膠着語、すなわち総合的言語(synthetic￿language)としての性格が強いゆえに複数の語の結合に助詞を伴うことの多い分だけ和語における複合語の語構成はかなり素直である•漢字2字の結合で表記される和語の類型を以下に簡単に示す2021/6/3209 4 意味分野・語種・位相1 意味分野2 語種  (1)和語￿(2)漢語￿(3)洋語￿(4)混種語(4)混種語(和語と漢語の語例)￿￿ 重箱読み:電話口(でんわぐち)  湯桶読み:居眠り運転(いねむりうんてん)(4)混種語(和語と洋語の語例) ￿￿ ￿￿    皮(かわ)ベルト、窓(まど)ガラス 2021/6/3210 (4)混種語(洋語と漢語の語例) ビル街(がい)、ビール瓶(びん)(4)混種語(漢語と洋語の語例)  逆(ぎゃく)コース  海外(かいがい)ニュース 2021/6/3211 3 位相(いそう、phase)￿・位相語位相「その言語を、どういう集団がどういう場面で使うかによって異なる、言語の様相」位相差「位相ごとの特徴の違い」位相語「ある特定の言語集団や場面で用いられる言語」2021/6/3212  水に氷や水蒸気などさまざまな様相があるように、言語にも使われる時と場合によってさまざまな変容があると考える。

       女性語・学生語・児童語・特定の階級の言葉・特定の職業の言葉・方言・口語・文語などは、いずれも、言語のさまざまな位相とみなされている2021/6/3213 第4節 語彙体系の記述        1 上位語「ある言葉、単語の上位概念の語」 馬に対する哺乳類やアルファベットに対する文字などの類          下位語「ある言葉、単語の下位概念の語」 哺乳類に対する馬や、文字 に対するアルファベットなどの類2021/6/3214 第4章 日本語の文法•「文構成上の法則」•「文構成にかかわる法則性の体系」この文法には文法事実そのものをさす場合のほか、一定の基準により整理され、体系化されたものを指すこともある2021/6/3215 2021/6/3216 四大文法2021/6/3217 山田文法.doc1873‐1958(明治6‐昭和33) 国語学者の山田孝雄による文法理論「言語の内容である思想に重点を置いて体系を立てようとする、心理主義的な内容主義に基づく論理主義的な立場を貫く理論主義的な本質主義を基とする文法理論である」2021/6/3218 その骨子は「文の成立の契機とはどのようなものか」と言うことができ、そこから「意味の上から判断して決定すべきである」という論が生まれる。

      要するに「意味に基く文法論」として、山田文法は成り立つことになるそこでは「統覚作用」が重要な役割を果たすこの統覚作用についてはドイツのヴントの影響が大きい2021/6/3219 松下文法(1878-1935)￿ 松下大三郎による文法理論 「言語の普遍的性質についても考察し、一般理論を志向するものである独特の用語法により近づきがたい部分もあるが、構造概念を洗練されたものに仕上げ、文を構成する要素のレベルの違いを厳密に捉えるものである」2021/6/3220 橋本文法1882‐1945(明治15‐昭和20)•日本の言語学者・国語学者•最も著しいものは音韻史の研究で,いわゆる〈上代特殊仮名遣い〉を解明し,上代語研究に大きく貢献したまた,天草版《どちりなきりしたん》によって室町時2021/6/3221 •代末,江戸時代初めの音韻組織の再建を試みたまた、「文節」を重要視し、学界だけではなく教育界にも大きな影響を与えたその文法体系は「橋本文法橋本文法￿(学校文法)」と呼ばれ、現代日本語文法において大きな位置を占めている2021/6/3222 時枝文法 国語学者の時枝誠記によって構築された文法理論 ソシュールによる(と時枝に規定された)「言語構成観」に対立する「言語過程観」に立脚する理論であるため、言語過程説とも呼ばれる。

      2021/6/3223 •「言語構成観」とは、例えば文という統一体はその部分を集めただけのものとする言語観であるこれに対し時枝の「言語過程観」はこのような考えを否定し、「文」という統一体はその構成要素である語を単に集めたものとは質的に異なるものである、とする2021/6/3224 •ここで語の寄せ集めとは質的に異なる「文」という統一体を成立させる契機となるのが主体による陳述である2021/6/3225 •ソシュール言語学における言語過程を循行の過程だと難じつつ時枝が主張する「言語過程」とは、発話主体が、表現の素材となる客体世界の断片を、言語表現へと転換する主体的過程を指す2021/6/3226 2 文法研究の単位文章文字によるもの音声によるもの文談話文文節2021/6/3227 2021/6/3228 文の構造 SOV型(主目述構造) •  •○私は 本を 読む•  S   O   V•○私は 日本語を 勉強する2021/6/3229 S￿P￿型(主述構造)①￿私は(が)￿ 社長だ名詞+だ)名詞文②私は(が)￿ 行く  (動詞)   動詞文③私は(が)￿ 嬉しい形容詞)  形容詞文  S(主語)  P(述語￿)2021/6/3230 題目-述部型(題述構造)•「題目‐述部」からなる構造(「~はP)•題目とは、話のテーマ(主題)を明示するものである(三上章)。

      •題目は多く「は」によって表され、その文が「これから何について述べるのか」を明らかにするものである2021/6/3231 •その文において題目が同時に主語でもある場合は題目に「は」が付くことにより結果的に主語に「は」が付く題目が同時に目的語でもある場合は題目に「は」が付くことにより結果的に目的語に「は」が付く•主語は多く「が」によって表され、動作や作用の主体を表わす2021/6/3232 ①象は￿大きい￿「象が」に言い換えられ、事実上は文の主語②象は￿おりに入れた「象を」③￿象は￿えさをやった「象に」④象は￿鼻が長い「象の」に言い換えられるともいう2021/6/3233 これらの「象は」という題目は、「が」「に」 「を」などの特定の格を表すものではなく「私は象について述べる」ということだけをまず明示する役目を持つものであるこれらの文では、題目「象は」に続く部分全体が「述部」である2021/6/3234 2021/6/3235 未知と既知•大野晋は、「が」と「は」はそれぞれ未知と既知を表すと主張したたとえば•私が佐藤です「佐藤はどの人物かと言えば(それまで未知であった)私が佐藤です」•私は佐藤です。

      「(すでに既知である)私は誰かと言えば(田中ではなく)佐藤です」となる2021/6/3236 主語廃止論 三上章は、「主語廃止論」(主語という文法用語をやめる提案)を唱えた「象は鼻が長い」のように、「主語‐述語」の代わりに「題目‐述部」と捉えるべき文が非常に多いことを考えると、日本語の文にはそもそも主語は必須でないという見方も成り立つから2021/6/3237 •○品詞体系橋本進吉は、品詞を分類するにあたり、単語の表す意味(動きを表すか様子を表すかなど)には踏み込まず、主として形式的特徴によって品詞分類を行っている橋本の考え方は初学者にも分かりやすいため、学校文法もその考え方に基づいている2021/6/3238 3 文節論による文の構造•桜 の 花 が 咲い た時枝誠記『日本文法文語篇』)•「桜」 「花」 「咲い」:実質的な意味￿•「の」 「が」 「た」:文法的意味￿2021/6/3239 文節とは•日本語において、自立語(名詞、動詞など)に接語がつながった発音上の単位である接語は無いこともある  ○桜の￿/￿花が￿/￿咲いた• ○私は￿/￿日本語を￿/￿勉強して￿/￿いる•文節例2021/6/3240 •文節の種類•1)主語主語 「何(だれ)が・は何(だれ)が・は」という形で、文の主体をあらわす言葉。

      •(例) 太郎はは   走った•     主語※この場合、走ったのは「誰」かを表すのが主語である2021/6/3241 •2)述語述語  主に文末に来て、「どうする・どんなだ・何だ」という意味の動作の結果・結論をあらわす言葉 (例) 太郎は 走った•         述語※この場合、太郎が「何をした」かを表すのが述語である2021/6/3242 •3)修飾語修飾語•他の文節の意味を「詳しくする・飾る」言葉のこと (例) 太一は 全力で 走った•        修飾語•※この場合、「どんな風に走った」のか?•          →「全力で走った」と、走ったという言葉にかかっている2021/6/3243 •4)接続語接続語•前後の文や語句をつなぐ、または条件や理由を示す言葉のこと例)太一は走ったしかし、時間に間に合わなかった                         接続語•             •※このように、「接続詞」はほぼ無条件ですべて接続語2021/6/3244 •5)独立語独立語•他の文節とは直接関係を持っていない語のこと  •感動・呼びかけなど=感動詞)•(例) まぁ! なんてキレイな花なんでしょう。

      •    独立語2021/6/3245 6)対等の関係例 よく 学び、 よく 遊べ7)補助と被補助の関係例  ~を 書いた 手紙が 載って いた例 彼は しきりに その 辺を 見回して いる2021/6/3246  連文節論の導入           連文節•「いくつかの文節が一まとまりになって一つの文節のようなはたらきをなすもの」•                         〔橋本進吉の用いはじめた用語〕  •  「美しい 花 が￿ 一面に さく」•         連文節             連文節•○「美しい花が」の2文節が,主語の働きをする連文節•○「一面にさく」の2文節は,述語の働きをする連文節2021/6/3247 文とは•1.文は音の連続である•2.文の前後には必ず音の切れ目がある•3.文の終には特殊の音調が加わる•2021/6/3248 文の成分 文を主語・述語から成り立つと捉える立場でも、この2要素だけでは文の構造を十分に説明できない主語・述語には、さらに修飾語などの要素が付け加わって、より複雑な文が形成される文を成り立たせるこれらの要素を「文の成分」と称する。

      2021/6/3249 学校文法の文成分2021/6/3250 •*「並立語(並立の関係にある文節/連文節どうし)」や「補助語・被補助語(補助の関係にある文節/連文節どうし)は文の成分(あるいはそれを示す用語)ではなく、文節/連文節どうしの関係を表した概念であるという2021/6/3251 文の成分の種類と役割•主語・述語主語・述語￿•文を成り立たせる基本的な成分であることに述語は、文をまとめる重要な役割を果たす• 「雨が 降る」• 「本が 多い」• 「私は 学生だ」•いずれも主語・述語から成り立っている2021/6/3252 •連用修飾語連用修飾語￿•用言にかかる修飾語である•「兄が弟に 算数を 教える」•「みっちり 熱心に 教える」• 「弟に」「算数を」など格を表す部分は、述語の動詞「教える」にかかる連用修飾語ということになる•「みっちり」「熱心に」なども、「教える」にかかる連用修飾語である2021/6/3253 連用修飾の基本的なパタン•(1)述語の用言の修飾 •  ○上手に話す•(2)連用修飾用言の再修飾•  ○とても静かに歩く•(3)連用修飾+述語全体の修飾•  ○一生懸命 静かに歩く2021/6/3254 •(4)連体修飾の用言の再修飾•  ○とても静かな歩き方•*述語の用言にモダリティ形式がついた場合の連用修飾•①たぶん、明日は晴れるだろう。

      •②彼女は今にも 泣きそうだ•③どうぞ お座りください•④音楽があまり 好きではない•⑤風邪がなかなか 治らない2021/6/3255 3、従属節による連用修飾•従属節による連用修飾の種類•(1)条件    • ○何度も読めば理解できる•(2)原因・理由• ○父に叱られたので、子供が泣いている•(3)付帯状況• ○音楽を聞きながら勉強する• 2021/6/3256 4、連用修飾と連体修飾•形容詞・形容動詞及び数量詞の場合、近い関係にある•①教室に先生が三人いる大勢の中から)(大勢の中から)•②教室に三人の先生がいる•  (他の先生を考慮せず)(他の先生を考慮せず)•①「三人」→「いる」「先生がいる」を修飾•②「三人の」→「先生」を直接修飾2021/6/3257 •③大きく円を描く.•④大きい円を描く  (動作の結果)(動作の結果)•⑤大きく名前を書く**⑥大きい名前を書く (大小がないから)(大小がないから) 「大きく」→動詞の動きの様子 「大きい」→名詞の限定、説明、2021/6/3258 連体修飾語連体修飾語￿•体言にかかる修飾語である•「私の本」    「動く歩道」•「赤い髪飾り」 「大きな瞳」•「私の」「動く」「赤い」「大きな」は連体修飾語である。

      2021/6/3259 •<連体修飾の種類>(1)体言+の:「私の本」(2)連体詞:「ある本」(3)形容詞の連体形:「難しい本」(4)形容動詞の連体形「好きな本」(5)動詞の連体形「読む本」(6)動詞+助動詞の連体形:「読みたい本」2021/6/3260 •連体修飾が二つ以上重なる場合○汚い机の上•汚い机の/上 ; 汚い/机の上○眠れる森の美女•眠れる森の/美女; 眠れる/森の美女○美しい日本の私•美しい日本の/私; 美しい/日本の私2021/6/3261 2、連体修飾と連用修飾•形容詞・形容動詞・数量詞をお用いた場合、意味的に近い関係にあることが多い①a.深い穴を掘った  *生産物の形容 ￿b.穴を深く掘った   *生産する過程である動作の形容②a.深い穴を埋めた ￿b?￿￿穴を深く埋めた  (穴はもともと浅いか深いかは不明)2021/6/3262 3、連体修飾節•「主語+述語」という条件•「動詞・形容詞・形容動詞を中心とした述語が最低限一つでもあれば、連体修飾節とみなすことができる①私の弟の持っている本②表紙がとてもきれいな本③太郎が昨日図書館で読んだ本④きれいな本本がきれいだ)2021/6/3263 •                   制限用法•        内の関係•                   非制限用法連体修飾節                                   •                    内容節    •        外の関係•                    補充節                  •                    • 2021/6/3264 <内の関係の連体修飾節> もともと格成分として文の内側に存在していたものを抜き出し、格助詞を除いた名詞だけを文の最後(被修飾語の位置)に置くことによってできた連体修飾節￿。

      2021/6/3265  ①彼女が 作った ケーキ        修飾節  主名詞(非修飾名詞)→格関係あり           ↓ ○彼女が ケーキ を 作った   (修飾節と主名詞の間に格関係がある•「内の関係」=「関係節」2021/6/3266 •○「私は彼にリンゴをあげた」•1)私がリンゴを上げた人 (相手格)2)私が彼にあげたリンゴ (対象格)3)彼にリンゴをあげた人 (主格)2021/6/3267 制限用法と被制限用法•○制限用法• ①眼鏡をかけている人•「人」は、これだけでは対象を特定することはできないが、「眼鏡をかけている」がつくことによって特定することができる•○非制限用法• ②眼鏡をかけている田中さん•主名詞(被修飾名詞)それ自体ですでに対象が特定されているわけで(もちろん、田中さんが100人も200人もいれば別ですが…)、単に「田中さん」を詳しく描写しているに過ぎません2021/6/3268 <外の関係の連体修飾節>￿•「もともとの文には存在せず、文の外側から新たに付加されたものだとされる￿」•「連体修飾のうち、修飾節と主名詞(被修飾名詞)との間に格関係が認められないもの。

      」2021/6/3269 •①彼女がケーキを作った話*彼女が話にケーキを作った•                 (*は非文を表す•③「さんまを焼くにおい」•*においがさんまを焼く•(主名詞「におい」と修飾節中の動詞「焼く」との間には、どんな格助詞も挿入することができない「内容節」という2021/6/3270 内容節•「被修飾語の内容の説明」①「うわさ、評判、伝言、こと、事件、経験、仕事」などの「という」を用いることができる発話や思考の内容○彼が結婚するという噂を聞いた2021/6/3271 ②「声、音、におい、痛み、絵、写真」などの感覚や知覚の内容説明○隣室で笑う声が聞こえた③「原因、理由、結果」などを意味する名詞 ○一生懸命勉強した結果、大学に合格した 2021/6/3272 「相対節」 連体修飾節が時間・空間の基準点を示し、そこから相対的に関係付けられる時間・空間の位置を被修飾語が表わしている   2021/6/3273 <時間の基準>①祖母がなくなった翌日に息子が生まれた②徹夜した翌日③学校を卒業した以後 <空間の基準点>①商店街を出た左側②彼が座っている隣③火事が起きた近く2021/6/3274 ②a.車が通る下の道を無理に横切らずに歩   道橋を渡った方がいい。

      •b.ここでは、車が通る下の道を列車が通るよ• うになっている•a:車が下の道を通る→車が通る下の道•    (内の関係)•b:列車が下の道(線路)を通る  •  「車はその上を通る」  (外の関係)2021/6/3275 •a.車が下の道を通る  b.車が(上の道を)通る•          上の道•          • •ーーーーーーーーーーーーーーーーーー•          下の道2021/6/3276 ①その代議士が新聞に書かれた批判は手厳しいものだった内の関係)   ○その代議士は新聞に批判を書かれた②その代議士は、職務上知りえた秘密を漏らしているのではないかという批判を受けた外の関係)   ○その代議士は、職務上知りえた秘密を漏らしているのではないか = 批判 (内容節)         2021/6/3277 ③その代議士は、特定業者に便宜を図った批判を真摯に受け止めて辞職した   ○特定業者に便宜を図った → 批判     (因果関係、便宜を図ったから批判を招いた)2021/6/3278 4 名詞節(準体助詞:「の」;形式名詞:「こと・ところ」準体助詞:「の」名詞や用言の連体形について,体言の代用をする格助詞「の」のこと。

      この「の」は,「〜(の)もの」「〜(の)こと」という意味で,名詞に近い働きをする「体言代用の『の』」とも,「準体言」ともいう○長いのがほしい○歌うのがすきだ○ぼくのは新しい2021/6/3279 形式名詞:「こと・ところ」￿￿￿用言について主部等を形成したり、他の文節との対応関係を作る形式的な名詞のこと①二度とその人とは会わないことを約束させられた②あくびをしているところを先生に見られた2021/6/3280 •接続語接続語￿•「単語、連語・節または文を接続する語」•論理関係、前の文とその文とをつなぐ成分を表す語• 「疲れたので、動けない」• 「買いたいが、金がない」• 「今日は晴れただから、ピクニックに行こう」• 「君は若いなのに、なぜ絶望するのか」•*接続語となる品詞を接続詞とする2021/6/3281 •独立語独立語￿•「感動・呼びかけ・応答・接続などを表す語句で、他の成分との関係が希薄で、独立的な機能の強いもの」• 「はい、分かりました」• 「姉さん、どこへ行くの」• 「新鮮、それが命です」2021/6/3282 •並立語並立語￿•並立関係でまとまっている成分•「ミカンとリンゴを買う。

      」•「琵琶湖の冬は冷たく厳しい」2021/6/3283 対象語(補語)￿•鈴木重幸・鈴木康之らは、「連用修飾語」のうち、「目的語」に当たる語は、述語の表す動きや状態の成立に加わる対象を表す「対象語￿object」であるとし、文の基本成分として認めている2021/6/3284 •高橋太郎・鈴木泰・工藤真由美らは「対象語」と同じ文の成分を、主語・述語が表す事柄の組み立てを明示するために、その成り立ちに参加する物を補うという文中における機能の観点から、「補語」と呼んでいる2021/6/3285 状況語•￿「明日、学校で運動会がある」•の「明日」「学校で」など、出来事や有様の成り立つ状況を述べるために時や場所、原因や目的(「雨だから」(「体力向上のために」など)を示す文の成分のことを「状況語」とも言う•(鈴木重幸『日本語文法・形態論』、高橋太郎他『日本語の文法』他)2021/6/3286 •学校文法では「連用修飾語」に含んでいるが、(連用)修飾語が、述語の表す内的な属性を表すのに対して、状況語は外的状況を表す「とりまき」ないしは「額縁」の役目を果たしている状況語は、出来事や有様を表す部分の前に置かれるのが普通であり、主語の前に置かれることもある。

      2021/6/3287 第2節 文の構造と種類 •1 入子型1 入子型( (いれこがたいれこがた) )構造構造•   • 詞 辞  (=句=文)  詞 辞  (=句=文) 引き出し・取っ手引き出し・取っ手• さくら さくら￿ ￿の 花 が 咲い たの 花 が 咲い た2021/6/3288 •「概念過程を経た」「客体的表現」としての<詞>•「名詞・代名詞・動詞・形容詞・連体詞・副詞」それに「接頭語・接尾語」•「概念過程を経ない」「主体的表現」としての<辞>•「接続詞・感動詞・助動詞・助詞」(それに、特殊なものとして「陳述副詞」)2021/6/3289 •「彼も行くだろう」•「だろう」という助動詞=辞は、主語「彼」の推量ではなく、主語がなんであろうと常に話し手の推量を表わす「も」という助詞=辞も、周囲の事情との関係で、「彼が行く」という事実に対して、「共存」とでもいうべき話し手の認定の仕方(「限定」)を表わす•「彼も行きたいのだろう」•「たい」は、「だろう」と異なり、話し手の希望ではなく、主語「彼」の希望を表わすから、辞=助動詞ではなく、詞=接尾語だとする2021/6/3290 •雨 が 降る    ゼロ辞ゼロ辞  •雨 が 降っ た•雨 が 降る だろう2021/6/3291 (1).連用修飾と格￿花子 が 一番  美しい￿太郎 が 花 を 植える￿前者:連用修飾後者:「格」2021/6/3292 (2)入子型構造の問題点￿•個々の成分と述語とがどのような関係で結び付いているかが不明•太郎￿が￿￿花子￿に ￿￿手紙￿を 届け￿た。

      ￿ 「太郎が」「花子に」「手紙を」の三者がどういう序列でどのように「届け(る)」と関係していくのかわからない 文末の助動詞「た」が文に統一性を与えているということだけでは、文の構造は解明できないのである 2021/6/3293 ￿￿ ￿￿太郎が 花子に￿￿手紙￿を￿届け た らしい です よ ね「本 だけ を」「本 を も」など  格助詞「が」と係助詞「は」では係り先が異なるはずだが、 格助詞「が」と係助詞「は」では係り先が異なるはずだが、同じ図でしか表せない同じ図でしか表せない ○王さんが 帰ると 僕も 帰る○王さんは 帰ると パソコンをいじり始めた2021/6/3294 2 述語句の構造￿(1)述語文の種類•①車が走る    (動詞) •②空が青い    (形容詞) •③まわりは静かだ形容動詞)  •④知識は財産だ (名詞)2021/6/3295 伝統的な断定表現￿•「春は曙」: ￿「春は曙ナリ」￿•「僕はうなぎ」•「スポーツはサッカー」2021/6/3296 (2)助動詞・終助詞の相互承接•?⑯￿手紙を読む•?⑰￿手紙を読まれる•⑱￿手紙を読まれた•⑲￿手紙を読まれたらしい•⑳￿手紙を読まれたらしいね。

      •(話し手→聞き手への働 きかけ)            2021/6/3297 読ませ られ てい なかっ た らしい わ よ￿ね            相互承接表￿￿図5させるさせるせるせるられるられるれるれるたたいいますますないないんんたたらしいらしい∪ ∪だだ∪ ∪ですです∪ ∪ううよう よう まいまい(注)「させる」と「せる」、「られる」と「れる」、「ない」「させる」と「せる」、「られる」と「れる」、「ない」と「ん」、「だ」と「です」、「う」と「よう」と「ん」、「だ」と「です」、「う」と「よう」と「まい」と「まい」 はそれぞれ互いに重ねて用いることはないまた、「はそれぞれ互いに重ねて用いることはないまた、「∪∪」を付けた語か」を付けた語からは前に返ることがあるらは前に返ることがある2021/6/3298 (3)助動詞・接尾辞・助動詞相当語￿•   た・らしい ( (助動詞助動詞) )動詞 ￿ね・よ   ￿( (終助詞)終助詞)•   ている(れる・せる￿)( (接尾辞接尾辞) )•                                 動詞に意味を添える動詞に意味を添える•￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿•   にちがいない・とのことだ•￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿(助動詞相当(助動詞相当￿ ￿語語￿ ￿) )   助動詞類に近い機助動詞類に近い機能能￿2021/6/3299 ○手紙を読まれている。

      ￿(接尾辞)(接尾辞)○手紙を読まれている○手紙を読ませられていたい￿○手紙を読まれていたに違いない￿ ￿(助動詞相当(助動詞相当￿ ￿語語￿ ￿) )○手紙を読まれていたに違いない とのことだ            2021/6/3300 27 太郎ハ手紙を読む28 太郎ハ花子二手紙を読まれる29 太郎ハ花子二手紙を読ませる 例27例28例29主  語太郎太郎太郎太郎太郎太郎動作主体太郎太郎花子花子花子花子2021/6/3301 (4)述語句の意味的構造￿動詞 ヴォイス アスペクト 肯定・否定 テンス  モダリテイ動詞 ヴォイス アスペクト 肯定・否定 テンス  モダリテイ•    (使役・受身)(使役・受身)￿ ￿                            ( (助動詞類助動詞類→→終助詞終助詞) )•図6•                  ￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿客観的客観的―――――――――――――――――――――→―――――――――――――――――――――→主観的主観的(詞的)                 (詞的)                        (辞的)   (辞的)読ま読ま    せ られせ られ    ていてい    なかっなかっ    たた    らしい らしい ￿ ￿わわ￿ ￿よよ￿ ￿ねね   動     ヴォ     ア    動     ヴォ     ア    肯・肯・否   否   テテ    モ    モ2021/6/3302 3 文の階層的構造(語順明示)(語順明示)(1)直線的単文モデル((1)直線的単文モデル(単文の構造)￿若い 王さんが よく 褒め られてい た らしい。

      連体修飾語名詞++格助詞連用修飾語  動詞   ヴォイスアスペクト肯定・否定  テンス  モダリティ  2021/6/3303 問題点• 個々の成分と述語とがどのような関係で結びついているか、また、述語句を構成する各助動詞・終助詞がどのような意味的な関わり方をするかについて、明らかにならない2021/6/3304 (2)段階的・重層的な文構造 2021/6/3305 •酒を 飲ま酒を 飲ま￿￿ ￿￿   ―→―→   ←←――目的格の関係目的格の関係•弟に 酒を 飲ませ弟に 酒を 飲ませ•―→―→   ←←――――――――使役格の関係使役格の関係•太郎が 弟に 酒を 飲ませなかっ太郎が 弟に 酒を 飲ませなかっ•―→―→    ←←――――――――――――――――――主格の関係主格の関係•きのう 太郎が 弟に 酒を 飲ませなかったきのう 太郎が 弟に 酒を 飲ませなかった•――→――→   ←←――――――――――――――――――――――――――――――――時格の関係時格の関係•まさか きのうまさか きのう￿ ￿太郎が太郎が￿￿ ￿￿弟に弟に￿￿ ￿￿酒を酒を￿￿ ￿￿飲ませなかっただろうね。

      飲ませなかっただろうね•――→￿￿←―――――――――→￿￿←―――――――超格の関係超格の関係――――――――――――――――•ねえ、まさかねえ、まさか￿￿ ￿￿きのうきのう￿￿ ￿￿太郎が太郎が￿￿ ￿￿弟に弟に￿ ￿酒を酒を￿￿ ￿￿飲ませなかっただろうね飲ませなかっただろうね•―→￿￿￿←―――――――→￿￿￿←――――――超格の関係超格の関係――――――――――――――――――――――――2021/6/3306 (3)述語句の階層構造と文構造￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿仁田義雄(にったよしお)￿2021/6/3307 「叙述内容・モダリティ部分」￿による           文の構造分析2021/6/3308 代表的な用語の整理￿2021/6/3309 4 文の種類(1)独立語文•①〈感動〉「よし、もう旅行はやめた」「まあ!」•②〈呼びかけ〉「山田さん!あなたの番だよ」•③〈応答〉「あなたは学生ですか」「いいえ」•④〈挨拶〉「ありがとう」こういって美しい母は •       親しげに私の顔を覗き込んだ2021/6/3310 (2)複文の種類と階層構造•学校文法では￿•「重文」:(主語・述語を備えた)二つ以上の文が対等の資格で並んだ文￿•「複文」￿:(主語・述語を備えた)二つ以上の文のうち、一つは(主節)、それ以外は従属節2021/6/3311 広義の複文•述語さえあれば文として成立可能•一文に節が二つ以上現れるという点では同じ構造である重文を複文の下位に位置付ける。

      2021/6/3312 文従属節 主節 「並列節」(重文) 「副詞節」「連体修飾節」「名詞節」 「独立節」 2021/6/3313 A.並列節:二つ以上が対等の関係で結び付く(重文のように主節と対等なものはもちろん、そうでないものも含む)⑤このマンションは駅から近いし、値段も手頃だ⑥私は朝起きて、顔を洗い、歯を磨き、朝ごはんを食べる￿￿2021/6/3314 B 副詞節主節に従属し、主節をいろいろな意味で修飾する関係にある節￿(意味的に、主節を連用修飾していると考えられる節)⑥すぐに手術をしても、この手は元通りにはならないらしい⑦机に向かうと、決まって眠くなる￿2021/6/3315 C 連体修飾節主節の一部として、名詞を修飾・限定している節⑧十年前に訪問した都市は著しく変化したのである⑨彼はいつも通る道を歩いていた￿2021/6/3316 D 名詞節主節の一部として、全体で名詞相当の機能を果たしている節⑩バスを降りてから、内ポケットの財布がないことに気がついた⑪雨が降ったので、行くのをやめた2021/6/3317 E 独立節主節から独立して、独立語相当に機能している節⑫山の中の一軒家で晴耕雨読の生活をする、•それが私の夢なんです。

      2021/6/3318  副詞節の、一文における出現の 順 序￿ ￿自分で作った曲を聞きながら、 自分で作った曲を聞きながら、 •ソファーでうとうとしていると、ソファーでうとうとしていると、￿ ￿   •急に寒くなったので、冷房を切ったが、 急に寒くなったので、冷房を切ったが、 •体はなかなか暖まらなかった体はなかなか暖まらなかった￿ •                          自分で自分で作った作った曲を聞曲を聞きながきながら、ら、急に急に寒く寒くなっなったのたので、で、ソファーソファーでうとうとでうとうとしているしていると、と、冷冷房房をを切切っったたが、が、体は体はなかなかなかなか暖ま暖まらならなかっかった2021/6/3319 主節との関係を示す副詞節A類:~ながら、~つつ、~たり、~まま、~て(同￿一主語)、~ず(同一主語)、~連用形(同一主語)などB類:~ば、~たら、~なら、~と、~とき、~ても、~てから、などC類:~し、~から、~ので,~のに、~けれど、~￿が、~て(異主語)、~ず(異主語)、~連用形￿(異主語)など2021/6/3320 類単位の階層構造￿￿￿￿￿￿￿A類 B類 C類 主節2021/6/3321 第3節 格1 格とは 名詞が文中の述語句の中心となる動詞や形容詞、形容動詞などとどのような意味的関係にあるかを示す文法形式。

       日本語では、この関係は主に格助詞によって示される￿○わたしが 大連外大で 日本語を 勉強する *格には表層格と深層格がある 2021/6/3322 格文法(かくぶんぽう￿case￿grammar) 1968年に言語学者・チャールズ・フィルモアによって提唱された文法理論格文法は、動詞(さらには形容詞・名詞)とその深層格(動作主・場所・道具のような意味役割)との組み合わせから成るものとして文を分析しようとする理論である2021/6/3323 •フィルモアによれば、動詞はそれぞれいくつかの深層格を選択し、それらは格フレームを成す格フレームはその動詞の意味的結合価の重要な側面を記述するものである•格文法の根幹をなす仮説は、主語や目的語のような文法役割は深層格に依存して決まるということである2021/6/3324 •必須補語必須補語• 文が成立するための最低限必要な補語•副次補語副次補語￿• 文が成立するのに最低限必要であるとは言えない補語￿•￿昨日、公園で 太郎が 男の子を殴っていたよ￿2021/6/3325 補語制約a その文に存在する•○￿山本さんは教室で本を読んでいるb 先行する文脈に存在する。

      •○田中さんはさっき部屋を出ていった￿φ(は)今ごろ食堂で夕食を食べているのだろう￿2021/6/3326 c 発話の状況からわかる￿•○(ショーウィンドーの指輪を見ながら) φ(は)あれがほしいわ2021/6/3327 <格枠組み>￿ 「ある動詞が取る必須補語のリスト」 ①先生が 王さんを 褒めていた                  [￿褒める<~が、~を>￿] ②お客が 電車に 乗る [乗る<~が、~に>￿] ③雨が降る         [降る<~が>￿] ④私が友人にメールを送った                       [￿送る<~が、￿~に~を>￿]    2021/6/3328 表層格•「表層的な手掛かりから決まる構文的な役割•孤立語は語順、屈折語は語形変化、膠着語はsuffix(接尾辞)(格助詞)によって格が表示される」2021/6/3329 日本語表層格日本語表層格￿ ￿•ガ格￿-￿「〜が」   ヲ格￿-￿「〜を」   ニ格￿-￿「〜に」•デ格￿-￿「〜で」   ヘ格￿-￿「〜へ」   ト格￿-￿「〜と」•カラ格￿-￿「〜から」  ￿マデ格￿-￿「〜まで」•ヨリ格￿-￿「〜より」  ￿￿ゼロ格• ○￿昨日、太郎と会った。

      ゼロ格)• ○太郎はさっきご飯φ食べてたよ•   ￿(格助詞の省略)￿2021/6/3330 深層格￿•「全ての言語に共通した、文意を表現する格」•「述語に対して他の語が果たす意味的な役割」￿深層格は以下の8種である•動作主格(Agent)•経験者格(Experiencer)•道具格(Instrument)•対象格(Object)•源泉格(Source)(~より)•目標格(Goal)•場所格(Location)•時間格(Time)2021/6/3331       <日本語の深層格>動作主￿:動作の仕手を表す 対￿￿￿象 :動作の影響の受け手を表す相￿￿￿手￿￿:動作などが向かう対象である人を表す経験者￿:動作などの影響を感じる人を表す経過域￿:人間などが通る経路を表す場￿￿￿所￿￿:出来事や存在に関わる場所を表す出どころ:動作の時間的・空間的出発点を表す行き先 :動作の時間的・空間的到達点を表す道￿￿￿￿具￿:動作のための道具や手段を表す2021/6/3332 経験者とは•感情・感覚を経験する存在•○￿太郎がその話に驚いた•←動作じゃなくて感情2021/6/3333 •○花瓶 が 割れた。

        •￿￿￿<対象>              •○太郎 が  花瓶 を割った=⑱)  ￿•￿￿￿<動作主>     ￿<対象> *「花瓶」の格は異なっているが、どちらも「割れたもの(対象)」である￿•*格枠組み￿•○割れる [￿が<対象>]•○.割る  ￿[￿が<動作主>、を<対象>] 2021/6/3334 主格￿￿￿￿￿￿￿￿状態・動作主￿￿￿①私が本を読むガ)￿  ￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿   ②空が青い  ￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿対象￿￿￿￿￿￿   ￿￿￿￿③￿私は水がほしい￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿     ④張さんが本を買った￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿場所￿￿￿     ￿⑤庭に犬が2匹いる対格  ￿￿相手￿     ￿￿￿￿⑥先生が僕に本をくださった￿￿(ヲ)     ￿￿￿経験者￿   ￿￿￿￿⑦王さんが 泣いた￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿行き先￿￿    ￿⑧来年日本に行きたい￿与格  ￿￿￿出どころ   ￿￿￿⑨王さんが教室を出たニ)  ￿￿￿経過域￿￿￿   ￿￿￿⑩飛行機が空を飛んでいる￿2021/6/3335 ヘ格:行く先・相手を示す。

      •○この電車は 京都へ 行く•○ぼくは 母へ 手紙を 送った2021/6/3336 デ格:(1)動詞の表す動作・事柄の生じる場所を示す•○本屋で 本を 買いました•○ホテルで 結婚式が あります2)手段・道具・材料を示す•○家から 会社まで 電車で 30分かかります•○どうぞ 日本語で 話してください ￿○肉と野菜で 料理を 作ります2021/6/3337 カラ格 物などを受け取る相手・出どころ・起点・材料・原因・動作や状態の始まる時を示す•○会員から 会費を 集めます•○お金を 財布から 取り出しました•○米から 酒を 造ります•○不注意から 事故を 起こしました•○￿8時から 学校が 始まります2021/6/3338 ト格(1)対象関係文で対象格を示す ○王さんはアメリカ人と 結婚しました ○￿弟が妹と 喧嘩しています2)共同格として動作を共にする相手を示す ￿○先生が学生と 一緒に食事をしています ￿○きのう友達と 一緒に映画を見ました3)引用文を示す ￿○先生は「明日試験があります」と言いました ￿○私は日本語が難しいと 思います2021/6/3339 ヨリ格•比較の基準・範囲の一方の端比較の基準・範囲の一方の端を示す。

      を示す•○僕は彼より 背が高いです•○この花は関西より 北では咲きません2021/6/3340 第6節 活用￿•1「活用」とは1「活用」とは• 日本語は語形変化のある言語であるそして語形の規則的な変化のことを「活活用用」と呼び、活用する言葉のことを「活用語」という￿•(動詞など述語の語形変化のこと)2021/6/3341 2 現代語の動詞活用表2 現代語の動詞活用表種類語例語幹未然形連用形終止形連体形仮定形命令形五段書くくかか=かか=ここ=きき=くく・くく=けけ=けけ上一段見るる一みみみみみるみるみるみるみれみれろろ下一段食べるべるたた=べべ=べべ=べるべる=べるべる=べれべれ=べろべろ力変来るる一ここききくるくるくるくるくれくれこいこいサ変するする一さ、し、さ、し、せせししするするするするすれすれしろしろ2021/6/3342 3 3「語幹」と「活用語尾」種  類語  例語  幹未然形連用形終止形連体形仮定形命令形五  段書  くくkak=a=o=i=u=u=e=e上一段見  るるmi一一=ru=ru=re=ro下一段食べるべるtabe一一=ru=ru=re=roカ  変来  るるk=o=i=uru=uru=ure=oiサ  変すす  るるss=a=i=e=i=uru=uru=ure=iro2021/6/3343 4.動詞の連用形•a.マス形•   「-i+ます」  •あいます   ai+masu•うちます   uti+masu•よみます yomi+masu•   「-e+ます」•たべます tabe+masu•みせます mise+masu2021/6/3344 •b.テ形•一段動詞:￿￿起きる → おきて•       ￿食べる → たべて•サ変動詞:￿￿する →￿ して•五段動詞:￿￿促音便 ￿→ って•      ￿￿￿￿撥音便 ￿→ んで•       ￿イ音便  → いで2021/6/3345 5.学校文法の活用表の問題点(1)活用表の中に語幹しか含まれていない。

      未然形の「書か」は文中で使われる形ではない2)基準が明確ではない仮定形には「たら」が含まれていない3)連体形と終止形は動詞とイ形容詞の場合、区別する必要が無い2021/6/3346 理想の活用表(動詞)￿(1)子音語幹動詞((例::書く)く)母音語幹動詞((例::見る)る)不規則動詞((来る)る)不規則動詞(する)(する)言いきいきりり辞書形kak--umi-ruku--rusu-ru○丁寧形kak-imau-umi-mas-uki-mas-usi-mas-u○タ形kai--tami-taki-tasi-ta○否定形kak-ana-imi-na-iko-na-isi-na-i○受身形kak-are-rumi-rare-ruko-rare-rusare-ru○使役形kak-ase-rumi-sase-ruko-sase-rusase-ru○可能形kak-erumi-rare-ruko-rare-rudeki-ru○命令形kak-emi-roko-isi-ro○意志形kak-o:mi-yo:ko-yo:si-yo:○中止形kak-imikisi×テ形kai-temi-teki-tesi-te×バ形kak-ebami-rebaku-resu-reba×タラ形kai-tarami-taraki-tarasi-tara×タリ形kai-tarimi-tariki-tarisi-tari×2021/6/3347 理想の活用表(動詞)(2)丁寧ではないではない形丁寧なな形言いきりいきり言いい切りりkak-ukak-imas-u○タ形kai-takak-imas-ita○否定形((非過去))   (   (過去))kak-ana-ikak-ana-kaQtakak-imas-eNkak-imas-eN-des-ita○受身形kak-are-rukak-are-mas-u○使役形kak-ase-rukak-ase-mas-u○可能形kak-e-rukak-emas-u○命令形kak-e(kak-i-nasai)○意志形kak-o:kak-imas-yo:○中止形kak-i×テ形kai-te(kak-imas-ite)×バ形kak-eba×タラ形kai-tara(kak-imasitara)×タリ形kai-tari(kak-imas-itari)×2021/6/3348 第7節 ヴォイス(態)「動作主を主語とする構文」(Activevoice)に対する「動作を受けるものを主語とする構文」(Passive voice)との対立 (英文法) 「動詞と関係する(二つ以上の)名詞の、どれを主格に立てるかによって動詞の形態が変わること」 ￿(日本語)2021/6/3349 • かつて古典語の文法ではvoiceを「相」と訳しているものが多かったが、現代ではvoiceの訳としては態を充て、相はアスペクトに充てるのが一般的である。

      2021/6/3350 2021/6/3351 能動態￿• 動作の主体に視点が置かれており、動詞の語幹に「られ」や「させ」が付かない、無標で表される• ○先生が 王さんを ほめる•  動作主  動作受け手  動作2021/6/3352 2021/6/3353 2021/6/3354 2021/6/3355 2021/6/3356 2021/6/3357 2021/6/3358 2021/6/3359 2021/6/3360 2021/6/3361 2021/6/3362 2021/6/3363 2021/6/3364 2021/6/3365 2021/6/3366 2021/6/3367 2021/6/3368 2021/6/3369 2021/6/3370 2021/6/3371 2021/6/3372 2021/6/3373 2021/6/3374 2021/6/3375 2021/6/3376 2021/6/3377 2021/6/3378 2021/6/3379 2021/6/3380 2021/6/3381 2021/6/3382 2021/6/3383 2021/6/3384 2021/6/3385 2021/6/3386 2021/6/3387 2021/6/3388 2021/6/3389 2021/6/3390 2021/6/3391 2021/6/3392 2、使役態•「~させる」という表現形態を指す文法上の概念である。

      日本語では、ヴォイス(態)の一種と位置づけられる動詞や助動詞、動詞の接尾辞によって構文が導かれる2021/6/3393 2021/6/3394 2021/6/3395 使役文の種類(1)強制使役  ￿￿自動詞の強制使役           他動詞の強制使役(2)不本意使役￿￿￿￿￿￿自動詞によるもの(3)無意志使役  自動詞によるもの          ￿￿￿￿許容を表す使役 (4)許容使役￿￿￿￿￿￿￿￿感情を表す使役￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿身体動作を表す使役(5)複合的な使役態 使役受身態 ￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿使役可能態      2021/6/3396 2021/6/3397 練習例:使役主体:母親/動作主:子供/買い物に行く   →母親が子供を買い物に行かせる①使役主体:職員/動作主:老人/バスに乗る②使役主体:王さん/動作主:犬/散歩する③使役主体:先生/動作主:学生/学校に来る2021/6/3398 不本意・不可抗力•使役で不本意な事柄や不可抗力な事柄をあらわす場合がある•自動詞で強制使役の文型を取るが、強制を表さない。

      •①(私は)病気で子供を死なせた•後悔や残念の意味を表す「~てしまう/~てしまった」を伴うことが多い2021/6/3399 •②Aさんは、戦争で子供を死なせてしまった•③家庭不和が子供を非行に走らせた• (ある動詞の発見をとどめることができず、不本意な形で動作が行われる) •*無意志の使役•④駅まで車を走らせた車:物体、意志なし)•⑤ドラエモンはいつもみんなを笑わせる• (笑おうと思って「笑」うわけではない)2021/6/3400 2021/6/3401 2021/6/3402 2021/6/3403 2021/6/3404 2021/6/3405 2021/6/3406 2021/6/3407 2021/6/3408 2021/6/3409 2021/6/3410 2021/6/3411 2021/6/3412 •N項述語述語動詞が支配する名詞の数による分類•一項述語:赤ちゃんが笑った•二項述語:母親が赤ちゃんを抱いた•三項述語:母親が赤ちゃんに着物を着せた2021/6/3413 ①母親は娘に着物を着させた着るの使役着るの使役)     娘が着物を着た②母親は姉に着物を着せさせた     姉が(妹に)着物を着せた。

      着せるの使役)2021/6/3414 •⑪階段で足を滑らせた•(使役主の意図するものではなく、不注意による•⑫階段で足が滑った単なる出来事)2021/6/3415 3、可能態3、可能態1.可能動詞￿: 五段動詞￿○「会う→会える」「書く→書ける」￿2.￿「られる」: 一段動詞やカ変動詞の「来る」￿○「食べられる」「着られる」「来られる」￿3.￿「できる」:サ変動詞の「する」2021/6/3416 2021/6/3417 2021/6/3418 2021/6/3419 2021/6/3420 2021/6/3421 2021/6/3422 2021/6/3423 2021/6/3424 2021/6/3425 2021/6/3426 2021/6/3427 2021/6/3428 2021/6/3429 2021/6/3430 2021/6/3431 2021/6/3432 2021/6/3433 2021/6/3434 2021/6/3435 2021/6/3436 2021/6/3437 4、「ら抜き言葉」について4、「ら抜き言葉」について*「ら抜き」は可能に限る 「着れる」「食べれる」も「切れる」「走れる」と同様に「可能動詞」￿ 切る→切れる  走る→走れる (kiru→kireru、 hashiru→hashireru 着る→着れる  食べる→食べれる  kiru→kireru、 ￿taberu→tabereru)￿2021/6/3438 *受身の場合は「ら抜き」が不可①「あのTシャツ着ようと思ってたのに、妹に着れちゃったよ。

      」￿②「あのケーキ、弟に食べれちゃうからしまっとこう」*「れる・られる」によって担ってきた「受身」「尊敬」「可能」「自発」といった意味から「可能」が「抜け」つつある￿2021/6/3439 5、受動態・使役態と授受表現 授受表現とは「授受動詞を含む表現」      A.物のやり取りを表わす授受動詞非敬語形非敬語形敬語形敬語形やる・あげるやる・あげる差し上げる差し上げるくれるくれるくださるくださるもらうもらういただくいただく2021/6/3440 (1)視点とは 「視線の注がれるところまた、ものを見る立場、観点」(広辞苑)(広辞苑) 「身近である」ことをその名詞句に「視点がある」という 「出来事の構成メンバーの中に身近なものが存在する場合その立場(視点)から出来事を見る方がその逆より自然であるから」*「身近なものの順位」  私 > 私以外のウチ > ソト2021/6/3441 •(2)授受動詞の対立の仕組み•          授受動詞と視点やる・あげるくれるもらう与え手主語目的語受け手目的語主語視 点主語(与え手)主語(与え手)目的語(受け手)目的語(受け手)主語(受け手)主語(受け手)2021/6/3442 •① 私 が  花子に  本を あげた。

      • (主語・与え手) (目的語・受け手)•              *花子が私に本をあげた•②花子が  私に    本を くれた• (主語・与え手) (目的語・受け手)•                *私が花子に本をくれた•③ 私が  花子に(から) 本を もらった• (主語・受け手) (目的語・与え手)2021/6/3443 •例外•①王さんが李さんに本をあげた•②王さんが李さんに本をくれた•③王さんが李さんに/から本をもらった2021/6/3444 B.恩恵を与える・受けるといった観点から動作を表わす補助動詞•   恩恵の授受表現と視点  てやる・あげるてくれるてもらう与え手主語目的語受け手目的語主語視 点主語(与え手)主語(与え手)目的語(受け手)目的語(受け手)主語(受け手)主語(受け手)2021/6/3445 ① 私は￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿太郎に￿￿￿￿￿￿本を読んでやった (主語・与え手) (目的語・受け手) ￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿*太郎は私に本を読んでやった②太郎は   私に    お金を貸してくれた (主語・与え手) (目的語・受け手)•*私は太郎にお金を貸してくれた。

      ③ 私は   太郎に  珍しい話をしてもらった•(主語・与え手) (目的語・受け手)•*太郎は私に珍しい話をしてもらった2021/6/3446 •(1)受動態と授受表現①花子が一郎に褒められた②花子が一郎に褒めてもらった恩恵の授受)(恩恵の授受)• ○一郎が花子を褒めた•*文法的、意味的な共通性があるが、②には感謝や喜びのニュアンスがある2021/6/3447 •(2)使役態と授受表現•③花子が一郎に本を買わせる強制・許容)•④花子が一郎に本を買ってもらう依頼)• ○一郎が本を買う  •<恩恵感の有無に関係あり>2021/6/3448 •(3)敬語表現と授受表現•⑤先生が注意された•⑥先生に注意していただいた恩恵の意識)•⑦先生が褒められた•⑧先生が褒めてくださった￿(恩恵の意識)2021/6/3449 第8節 テンス(tense) 「発話時を基準として、ある出来事が現在起こっているのか、過去に起こったのか、未来に起こるのか、といった時間的位置の相違を表し分ける文法的カテゴリーのことである￿」 「述語の、いわゆる「過去」「現在」「未来」の表わし方の違い￿を言う」2021/6/3450        テンス過去  現在      未来過去  現在      未来    発話時   時間の流れ    発話時   時間の流れ(a)(a)述語のの種類(b)(b)従属節かか主節かか の の二つがつが重要であるである 2021/6/3451 A.主節のテンス2021/6/3452 2021/6/3453 2021/6/3454 名詞文のテンス•?これは本でした。

          •?私は田中でした結婚して名前が変わった?)•○これは千円です      • これは千円でした•○先週の木曜日は20日です      • 先週の木曜日は20日でした2021/6/3455 2021/6/3456 形容詞文のテンス○空は真っ青です○昼間、空は真っ青でした○この木は低いです     ○十年前、あの木はずっと低かったです○あの人はきれいです○十年前、あの人はとてもきれいでした                      2021/6/3457 2021/6/3458 2021/6/3459 ○私の両親は九州にいる(います)￿ (現在)    ○私は5時までここにいる(います)○机の上に本がある(あります)○先週、私は札幌にいた(いました) (過去)○ここに大きな木があった(ありました)2021/6/3460 2021/6/3461 「ル形」(1)現在(真理・性質・習慣など)①12を4で割ると、3になる (数学的真理)￿  ②地球は太陽の回りを回る￿(自然科学的真理)￿    ③人は朝起き、夜眠る￿     (生物学的性質)￿④人間は社会を作って助け合う社会的性質)⑤私は7時に起き、12時に寝る。

      個人的習慣)￿ 2021/6/3462 (2)未来①まもなく電車が来ます    ￿     ②私は来年必ず留学します③僕は明日学校を休みます④私はアメリカ人と結婚する⑤私は12時に昼食を食べる2021/6/3463 「タ形」A、主節の中のタ形(1)過去○昨日、雨が降った○一月前、父が帰国した○火事が起こった○ここでコンサートがあった○王さんは李さんに電話をかけた 2021/6/3464 (2)<完了>「基準となる時点以前に動作・出来事が終っているということを表す 」○ やった! 中国チームが勝った○今帰ったよ 「勝利」や「帰宅」が実現したのは現在(あるいは直前)2021/6/3465 ○「通知は来ましたか」 「(まだ)来ていません」○「宿題はやった?」 「まだやってないよ」2021/6/3466 例1 A:(午後6時ごろに)昼ごはんを食べましたかB1:はい、{Ø/*もう}食べましたB2:いいえ、{食べませんでした/*まだ食べ• ていません2021/6/3467 ￿例2 A:(午後1時ごろに)昼ごはんを食べましたかB1:はい、{Ø/もう}食べましたB2:いいえ、{?食べませんでした/まだ食べ    ていません。

      }2021/6/3468 (3)「発見」○どこにあるのかなああ、ここにあった!                             ○いた、いたこんなとこにいたのか 「ある」で言っても同じですが、「た」の方が「発見」という気持ちが強く 出る2021/6/3469 (4)「想起(思い出し)・確認○明日の会議は2時からだった?      ○彼女の田舎は、和歌山でしたよね      ○君、明日は暇だったよね       ○そうだ、今日は会議があったんだ/ある  んだった      2021/6/3470 ○この仕事はあなたがやるんでしたね      ○お名前は、えーと、田中さんでしたっけ2021/6/3471 (5)「命令」○どいた、どいた!      ○さあ、買った、買った!  *使える場面、人、動詞が限られている2021/6/3472 過去と(現在)完了の違い○否定の場合過去:「~(では)なかった」「~ませんでした、    ~(く/では)ありませんでした」     *肯定も否定も「タ形」完了:「~ていない、~ていません」    *肯定は「タ形」/￿否定は「テイル形」2021/6/3473 B 従属節の中のテンス(1)主節と従属節(名詞修飾節を含む)が同じ時制形式(ル形―ル形、タ形―タ形)であるとき、従属節のテンスは発話時との時間的前後関係で決まる(=従属節のテンスも絶対テンスになる)。

      2021/6/3474 ①パリに行ったとき、カバンを買った      過去              過去②パリに行くとき、かばんを買おう・買うつもり      未来             未来2021/6/3475 (2)主節と従属節(名詞修飾節を含む)が異なる時制形式(ル形―タ形、タ形―ル形)であるとき、従属節のテンスは主節時との時間的前後関係で決まる(=従属節のテンスは相対テンスである)2021/6/3476 ③パリに行くとき、かばんを買った      後           前④パリに行ったとき、かばんを買おう・買うつもり      前           後  2021/6/3477 ○[越前海岸で自殺した]女性はタクシーで  そこへ行った•          時間のの流れれ??A.自殺する  そこへする  そこへ行く  く  発話時  •B.そこへそこへ行く く 自殺する   する   発話時  2021/6/3478 ○[越前海岸で自殺した]女性はタクシーで  そこへ行った                         発話時 a         a            自殺する  そこへする  そこへ行く     く     時間                                                    発話時  b b           そこへそこへ行く く 自殺する     する     時間2021/6/3479 第9節 アスペクト「言語学・文法学の用語で、述語が表す事象の完成度などの差異化をもたらす文法形式である。

      語交替や語形変化を伴う」「動詞が表す動きの全過程をどの局面に注目して表現するかまた動きがどの段階であるかを表すものである」2021/6/3480  ○ごはんを食べます￿       開始直前   ○ごはんを食べ始めます￿    開始     ○ごはんを食べています￿    継続   ○ごはんを食べました￿      終了    ○ごはんを食べてしまいました￿￿￿完了￿￿￿￿￿「時間の流れの中で、ある事柄が起き、続き、終わる、そのことの表わし方」 2021/6/3481 2021/6/3482 完結相•○雨が降る•○雨が降った•○走る•○走った•*動きをひとまとまりの完結したものと2021/6/3483 非完結相•起動相: ￿￿○雨が降り始めた•       ○急に泣き出した•       ○走るところだ開始直前)•        ○「走りかけた」  (中断)2021/6/3484 起動相•①V-始める ○どうぞ先に食べ始めて下さい (意志動作)        ○雪が降り始めましたもう冬です自然現象)○私の子供も学校に行き始めました習慣の開始) ○水が汚れ、魚たちが死に始めた (複数主体)2021/6/3485 ②V-出す(急に、突発的に) ○雨が急に降り出した。

       ○それを聞いてみんな怒りだした ○群衆が動き出した ○円が上がり出した2021/6/3486 2021/6/3487 •×私は急に笑い始めた•○その時、私は笑いだしてしまった急に)•○それでは、歩き始めよう意志)•?じゃ、歩き出そう•○新聞を読みかけたが、すぐに止めた ￿×手紙を書きかけよう2021/6/3488 •○私は彼に手紙を書きかけたその時、その • 彼から電話があった2021/6/3489 *上の「V-始める」や「V-出す」に「ている」がつくと、「動きの結果の状態」を表す ○彼女はもう卒論を書き始めています ○人類は破滅に向かって走り出している *「V-かける」の場合は、特に瞬間動詞の例が独特である  ○この象は死にかけています2021/6/3490 •終結相:￿￿○雨が降り止んだ•      ○走り終わった終了)•￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿￿○走ったところだ終了直後)2021/6/3491 進行相: ○雨が降っている習慣相: ○私は毎日電車で学校に通っている￿反復相: ○毎日どこかで交通事故が起きている結果相: ○王さんが椅子に座っている経験相: ○彼は去年富士山に登っている。

      単なる状態相: ○この道は曲がっている2021/6/3492 動詞の基本的分類1 状態動詞￿•            継続動詞￿2 動きの動詞￿ ￿ •            瞬間動詞￿ 3 特殊動詞          ￿    ￿       2021/6/3493 動詞の時間的性質•1.状態動詞 「状態」を表す動詞は「話している今、現在」の￿ことをそのままの形で表せるという点で、一般の「動き」の動詞とは大きく違￿っている ○今、地球に50億の人がいる ○彼女は数学がとてもよくできます2021/6/3494 • ○このびんは1リットル入ります• ○この箱は水に浮きます •    2021/6/3495 存在・必要  ある・いる・存在する・要る・要す          る・かかる・・・可能     できる・来られる・読める・食べられ                         る・・・ 関係     合う・似合う・違う・異なる・含む・成                          る・・・思考・感覚  わかる・見える・聞こえる・思う・感        じる・痛む・・・2021/6/3496 •*状態動詞は基本的には「V-ている」の形になりません。

      ￿    •×ここにいている￿    •×お金が要ている￿ 2021/6/3497 「存在する」や関係・感覚を表す動詞のいくつかは「V-ている」の形にも￿なる意味の違いはほとんどない￿○このカーテンの色は部屋によく合います/    合っています￿     ○海水は酸素を含む/含んでいる￿     ○AとBは異なる:異なっている￿2021/6/3498 •「思う」以下は思考・感覚を表す動詞で、必ずしも「状態」ではない￿例えば、医者が麻酔注射をした後で、患者の体にちょっと触って、￿  • 「感じますか」「いいえ、全然感じません」•￿というような場合は、瞬間的なものであろうけれども、状態を表すときにも￿そのまま使えるので、状態動詞としておく￿     2021/6/3499 2.動きの動詞•(1)瞬間動詞• 「時ニ」とともに使われる動詞は多くある￿     • ○2時に~ • 始まる/出発する/帰る/変わる/死ぬ ￿     • 「2時に」は瞬間を表すから、それとともに使われる動詞は瞬間動詞である2021/6/3500 *瞬間動詞による動きの結果の状態○今、お客さんが来ています￿     ○この虫は死んでいます。

      ￿     ○その時、田中さんは赤いかばんを持ってい  ました￿     ○二十年後には、この木は大きな木に育って いるでしょう•「来ている」は、「来た」結果、現在「いる」ことを表す同じよう「来ている」は、「来た」結果、現在「いる」ことを表す同じよう￿ ￿に「死んでいる」も、もう死んでしまって、その状態であることに「死んでいる」も、もう死んでしまって、その状態であることを表し、「死を表し、「死￿ ￿につつある」のではないにつつある」のではない• 来た来た→→ 来ている     死んだ 来ている     死んだ→→ 死んでいる 死んでいる2021/6/3501 •ただし、「着る・はく・ネクタイをする」など身につけるものに関する動詞￿は、特別である￿     •○今、ワイシャツを着ています•「そでに手を通している」というような、現在その動作の途中で￿あるような意味と、その動作が終ってしまった後の状態との両方を表すことが￿できる• 着ている → 着た → 着ている 2021/6/3502 •瞬間動詞ではないのに「V-ている」が結果の状態を表す動詞もある￿例えば、「太る・やせる」という動詞は、￿     •○やせた→ やせている•○あの人が太っている。

      2021/6/3503 (2)(2)継続動詞(進行中の動き)•①彼はいま図書館で本を読んでいます￿     ②前の道をおおぜいの人が歩いています￿     ③夕べの地震のときは、自分のへやでテレ•￿￿￿￿￿ビを見ていました￿     •④2時頃には、ちょうど富士山のそばを走っ•￿￿￿￿ているでしょう2021/6/3504 時を表す補語と動詞との制限￿ ×2時に働きます￿(継続動詞) ○2時まで働きます ×講義は9時に始まっています瞬間動詞) ○講義は9時に始まります2021/6/3505 練習問題 ①~⑧の中から「習慣」、「反復」、「経験・記録」「単なる状態」用法に当たるものを選びなさい①私は毎日歩いて会社に通っている②食事のあとで新聞を読んでいます③毎日どこかで戦争が起きている④以前に何度も挑戦を試みている￿      2021/6/3506 ⑤あの人は4年前に金メダルを取っている￿     ⑥西安では大量の兵馬俑が発掘されている⑦￿道がくねくねと曲がっている￿     ⑧この海の水はとても澄んでいる￿2021/6/3507 3.特殊動詞   「V-ている」の形で「単なる状態」を表すのが基本的な使い方であるよう￿な動詞、「特殊動詞」と呼ぶ。

      形容詞に近￿い動詞とも言える￿○山がそびえている×そびえる)￿     ○性能が優れている×優れる)￿     ○彼は丸い顔をしている×丸い顔をする)￿2021/6/3508 •特殊動詞の基本形は、連体修飾の形では使われる￿これを、基本形と「ている」の形との対立が連体修飾の位置では「中和」され￿ている、という￿     •○後ろにそびえる/そびえている山々￿ 2021/6/3509 特殊動詞が「ある性質をもっている」という意味を表す場合はタ形になる￿     ○優れた/優れている性能   ○とがった/尖っている鉛筆   ○澄んだ/澄んでいる水￿「優れる才能/優れている才能」と言う人もいるかもしれないが、あまり￿使われない ￿2021/6/3510 3 アスペクトとテンスの関係①a.先日旅館に{泊まった/*泊まっていた}b.翌日、山に登った②a.先日旅館に{泊まった/泊まっていた}  b.夜、地震があったタ形:「旅館に泊まる」「山に登る」という出来事が連続して起こった「テンス」)テイタ形:「旅館に泊まる」という出来事が継続している間に「地震がある」という出来事が生じた￿  「とまってい(る)」=アスペクト 「~(てい)た」=テンス2021/6/3511 テンスとアスペクトの体系(動的述語)アスペクト完結相未完結相テンス非過去ル形テイル形過去タ形テイタ形2021/6/3512 第10節  モダリティ「文の表現主体(話し手・書き手)の心的態度を表す文法的カテゴリー 」「話している内容と聞き手に対するに対する話し手の判断や感じ方を表す言語表現のことである。

      」 {(命 題) 対事的モダリティ￿・対人モダリティ}  ○雨が降る  かもしれない  ね￿   命題    対事的モ￿・  対人的モ2021/6/3513 1.命題内容に対する話し手の判断のあり方を表すもの￿(1)真偽判断ののモダリティ((認識的モダリティ))・確言(~φ)￿・推量(だろう,まい)￿・蓋然性判断(かもしれない,にちがいない)￿・証拠性判断(らしい,ようだ,(~し)そうだ)￿・当然性判断(はずだ)￿・伝聞((~する)そうだ)￿・説明(のだ,わけだ)2021/6/3514 (2)￿価値判断のモダリティ  (当為評価のモダリティ)￿・適当(べきだ,ほうがよい,(~すれ)ばよい)￿・必要((~し)なければならない,(~せ)ざるをえない・容認・非容認((~し)てもいい,(~し)てはいけない,2021/6/3515 2.聞き手に対する発話態度・伝達態度を表すもの•(発話・伝達のモダリティ,対人的モダリティ,聞き手めあてのモダリティ)•A.￿述べ立て￿•B.￿表出(意志,願望)￿•C.￿働きかけ(命令,依頼,禁止,勧誘)￿•D.￿疑問・問いかけ・確認￿•E￿.強調￿など￿2021/6/3516 •A A.述べ立て述べ立て•話し手の視覚や聴覚などを通して捉えられた世界やある事柄についての話し手の判断・解説を述べ伝えるといった話し手の発話・伝達的態度である。現象文と判断文がある。

      ① 雨が降っている② この酒はうまい￿③(僕/彼)は明日彼女を叱る/叱るだろう。2021/6/3517 B B.表出:表出:意思と願望がある①明日は6時に起きよう②明日天気になれ2021/6/3518 C.働きかけ:C.働きかけ:命令と勧誘がある ○a こっちに{来てください・来なさい・来い}￿  b 映画に{行きましょう・行きませんか・行•   きましょうか}2021/6/3519 D.問いかけD.問いかけ判断の問いかけと意向の問いかけがある ○a あの人は大学生ですか• ￿b こちらからお電話をしましょうか2021/6/3520 •E.強調○おかあさん!ぼくアサヒ・ビルに行ってきたんだ•F.終助詞,感動詞•○「はい,大丈夫ですよ」•○「あのう」2021/6/3521 第11節 「のだ」￿1 疑問文と否定文における「のだ」(1)疑問文と「のだ」•前提を持つ疑問文では「のだ」が必要￿a￿疑問語疑問文の場合 ○誰が太郎を殴ったのですか2021/6/3522 b￿必須補語以外の要素を含んでいる場合•○王さんは李さんより背が高いんですかc￿文中の要素が音声的に強調されている場合•○山田さんはパソコンを買ったんですか。

      2021/6/3523 (2)否定文と「のだ」•その文が前提を持つことを表す￿①A:王さんはこのパソコンを買ったんですか￿   ￿B:いいえ、私はこのパソコンを買ったんじゃありま￿￿￿￿￿￿￿せん￿ (あのパソコンを買ったんです)￿②A:王さんはこのパソコンを買ったんですか B:いいえ、私はこのパソコンを買ったんじゃ￿￿￿￿￿￿￿ありません借りたんです)2021/6/3524 *「のだ」は対比性を強く持っている③*a.私は1980年に生まれなかった ￿b.私は1980年に生まれたのではない    (1990年に生まれたんです  (副次補語が焦点)④雨が降っているのではない雪が降っているのだ    2021/6/3525 2 関連づけの「のだ」(1)理由説明￿a.昨日は学校を休みました熱があったんですb.帰りにびしょぬれになりました急に大雨になったんです2)言い換え￿c￿昨日大学を卒業した今日からは学生ではないのだ￿2021/6/3526 (3)「発見」￿ ①なるほど、このボタンを押すんだ•②このコンビ、おもしろいんだ•③￿あの人、頭がいいんだ•④￿この傘、こんなところにあったんだ2021/6/3527 3 認識のあり方に関わる「のだ」•(4)再発見•a.明日会議があるんだ。

      •b.明日会議があるんだった再発見)2021/6/3528 第12節￿ 「は」・主題・とりたて1 主題と「は」•主格以外の関係を述語と構成する要素をとりたてて主題化「主題+説明」の構文•①￿私は田中といいます•②￿山本さんは学生です•③￿富士山は日本の代表的な山です2021/6/3529 ④この歌は、小林さんが歌っています⑤￿北海道は、まだ行ったことがありません⑥￿この部屋は、バスもトイレも付いてないみたいだね⑦￿今日は、田中君来てないねえ2021/6/3530 2、「は」の対比用法①当時、隣の家には老夫婦が住んでいた②￿この地方では、恐竜の化石がよく発掘される③女からは、まだ連絡がない2021/6/3531 2021/6/3532 3.￿とりたてを行う助詞①山田君も留学した②緊張していたせいか、簡単なシュートまではずしてしまった③ご飯さえ食べられれば、それで満足です④安部さんだけ来なかった⑤食事くらいゆっくりさせてくれ￿2021/6/3533 4.「は」の係助詞性 (「〜は〜終止形」呼応)①王さんは行くなら、行きません→王さんが行くなら、行きません②李さんは来たら、帰ります→李さんが来たら、帰ります。

      ③王さんは結婚したら、仕事を辞めるつもりだ→王さんが結婚したら、仕事をやめるつもりだ2021/6/3534 5.情報伝達と「は」旧情報(既知):￿「 「旧情報・既知旧情報・既知はは新情報・未知新情報・未知￿ ￿」 」新情報(未知):￿「 「新情報・未知新情報・未知がが新情報・未知新情報・未知￿ ￿」 」①3日前この辺りに熊が出たそうですけど、その熊は大きかったんですか②昔々あるところにおじいさんとおばあさんがいましたおじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました2021/6/3535 例外1  「旧情報は新情報」(言語外的脈略による旧情報)①ペンギンは鳥類です②王さんは、三時限の講義でないのかなあ￿ 例外2  「新情報が旧情報」①私が医者です誰かが医者だ②ペンギンが鳥類ですムササビ、ラッコ、ペンギンのうち、鳥類はどれですかといった質問に対する返答)2021/6/3536 第5節 日本語の特色第5節 日本語の特色•A 音韻の面、①音節の構造:開音節構造である (撥音節と促音節を除くと、すべて開音節となる例:「か」/ka/;「ほん」/hon/ 「がっ(こう)」/gakk(o):/②子音が二つ(二重子音)並ばない。

      例:[kka]?2021/6/3537 ③アクセントは高さアクセントで、現代語では、アクセントの滝の有無とその位置により型の違いが示される例:滝有り:起伏式   滝無し:平板式 「あめ」 「あなた」   「わたし」   ○         ○            ○ ○     ○     ○   ○        ○④音節の数が少ない日本語は111(撥音節、促音節、引音節を加えた数)であるが、中国語は411もある2021/6/3538 •B 語彙の面①音節の種類の少なさから同音異義語が多い例: 「たつ」には「経つ」「立つ」「建つ」「発つ」  •  「絶つ」「断つ」「裁つ」など②擬声語・擬態語およびそれらを語源とする語が多い例:ざらざら・しとしと・じとじと・じめじめ￿2021/6/3539 ③魚・稲作関係の語彙及び木・雨の名などが豊富だが、身体部位・家畜・鉱物・星の名などが少ない例:足(足首から下の部分)○足が棒になる2021/6/3540 C 文法の面①文の切れ目が明確である②体言には、性・数・格の制約がない③指示代名詞は、コソアド体系を備えている④数詞は数えられる対象によって語彙を変える。

      ⑤用言には活用があり、この活用は一定様式の形態をとる2021/6/3541 ⑥助詞は英語などの名詞の格変化・従属接続詞・一部の副詞の働きをつとめるほかに、前置詞の役目をする⑦修飾語は被修飾語に先行するD 文字の面•文字組織は複雑で、漢字、平仮名、カタカナ、ローマ字、アラビア数字などを混用している2021/6/3542 E その他 また、条件の違いによって、いろいろ異なった体系=位相(男性語と女性語、幼児語と老人語、雅語と俗語、一般語と特殊語、共通語と方言など)に分かれる2021/6/3543 言語の運用能力•「協調の原則」:言語伝達を明確に行うため•     量・質・関係・様式(4つの行動指針)•「丁寧さの原則」:言語伝達を円滑に行うため•1謙譲の公理•2是認の公理•3同意の公理•4寛容の公理•5駆け引きの公理•6同感の公理2021/6/3544 協調の原則量:(やり取りのその局面での目的に照らして)    必要とされている情報をすべて与えよ•  必要以上の情報は与えるな例:a:そこへは、私たちどうやっていくことになる    の?• b:ええと、私は山田さんの車に乗せてもらう•  ことになっているんだけど。

      2021/6/3545 •質:真実ではないと思っていることは言うな•  十分な証拠がないことは言うな例A:お仕事は?B:教師ですA:￿そうですかどちらの?B:中国ですA:あ、お邪魔して、どうも失礼しました2021/6/3546 関係:的外れなことは言うな例1A:今からデートなの?B:昨日、寒かったね例2A:どこへ行くの?B:外よ2021/6/3547 様式:不明確な表現は避けよ    あいまいな言い方は避けよ    簡潔に言え(冗長になるな)    よく整理した話し方をせよ例1A:明日のパーティーに参加するんですかB:そうお考えいただいていけないとは申しませ  ん2021/6/3548 「丁寧さの原則」•1謙譲の公理•自己への賞賛を最小とし、非難を最大とするA:ご立派なお庭でございますわね芝生が広ぼろとしていて、結構でございますわねB:いいえ、ちっとも手入れが行き届きませんものでございますから、もう、なかなか、いつも綺麗にしておくわけには参りませんのでございます2021/6/3549 •2是認の公理•相手への非難を最小とし、賞賛を最大とする•A:日本語が上手ですね•B:綺麗ですね2021/6/3550 •3同意の公理•相手との意見の対立を最小とし、一致を最大とする。

      •例A:どうぞ、大連のほうに投資していただけないでしょうかB:そうですねよく考えておきます2021/6/3551 •4寛容の公理•自分の利益を最小とし、負担を最大とする•例•「おひとつ、どうぞ」•(1つ以上勧めるのは、その食品が食べるに価することを暗示している」ことになる2021/6/3552 •常用漢字常用漢字•日常の使用に必要なものとして選ばれた漢字をいい、以下のようなものがある•1923年(大正12年)、文部省臨時国語調査会が発表した漢字1962字とその略字154字一部資料に1960字とあるのは略字によって2組が同字となるため同年9月1日実施予定であったが、同日発生した関東大震災により頓挫した•1931年(昭和6年)、「常用漢字表及仮名遣改定案に関する修正」にて上記常用漢字表中の147字を減らし45字を増やして修正した1858字•1942年(昭和17年)、国語審議会が作成した標準漢字表2528字のうちの常用漢字1134字ほかに準常用漢字1320字、特別漢字74字簡易字体(略字)の本体78字、許容64字があった•1946年(昭和21年)、国語審議会が上記標準漢字表の中の常用漢字から88字を削り249字を加えた常用漢字表1295字案。

      この案は採択されず、同年、これを修正した1850字が当用漢字として公布された•1981年(昭和56年)、答申・内閣告示された常用漢字表1945字2021/6/3553 •追加(2010年(平成22年)6月現在、196字)[14]•挨挨￿ ￿曖曖￿ ￿宛宛￿ ￿嵐嵐￿ ￿畏畏￿ ￿萎萎￿ ￿椅椅￿ ￿彙彙￿ ￿茨茨￿ ￿咽咽￿ ￿淫淫￿ ￿唄唄￿ ￿鬱鬱￿ ￿怨怨￿ ￿媛媛￿ ￿艶艶￿ ￿旺旺￿ ￿岡岡￿ ￿臆臆￿ ￿俺俺￿ ￿苛苛￿ ￿牙牙￿ ￿瓦瓦￿ ￿楷楷￿ ￿潰潰￿ ￿諧諧￿ ￿崖崖￿ ￿蓋蓋￿ ￿骸骸￿ ￿柿柿￿ ￿顎顎￿ ￿葛葛￿ ￿釜釜￿ ￿鎌鎌￿ ￿韓韓￿ ￿玩玩￿ ￿伎伎￿ ￿亀亀￿ ￿毀毀￿ ￿畿畿￿ ￿臼臼￿ ￿嗅嗅￿ ￿巾巾￿ ￿僅僅￿ ￿錦錦￿ ￿惧惧￿ ￿串串￿ ￿窟窟￿ ￿熊熊￿ ￿詣詣￿ ￿憬憬￿ ￿稽稽￿ ￿隙隙￿ ￿桁桁￿ ￿拳拳￿ ￿鍵鍵￿ ￿舷舷￿ ￿股股￿ ￿虎虎￿ ￿錮錮￿ ￿勾勾￿ ￿梗梗￿ ￿喉喉￿ ￿乞乞￿ ￿傲傲￿ ￿駒駒￿ ￿頃頃￿ ￿痕痕￿ ￿沙沙￿ ￿挫挫￿ ￿采采￿ ￿塞塞￿ ￿埼埼￿ ￿柵柵￿ ￿刹刹￿ ￿拶拶￿ ￿斬斬￿ ￿恣恣￿ ￿摯摯￿ ￿餌餌￿ ￿鹿鹿￿ ￿叱叱《《₹ ₹ 》》￿ ￿嫉嫉￿ ￿腫腫￿ ￿呪呪￿ ￿袖袖￿ ￿羞羞￿ ￿蹴蹴￿ ￿憧憧￿ ￿拭拭￿ ￿尻尻￿ ￿芯芯￿ ￿腎腎￿ ￿須須￿ ￿裾裾￿ ￿凄凄￿ ￿醒醒￿ ￿脊脊￿ ￿戚戚￿ ￿煎煎￿ ￿羨羨￿ ￿腺腺￿ ￿詮詮￿ ￿箋箋￿ ￿膳膳￿ ￿狙狙￿ ￿遡遡￿ ￿曽曽￿ ￿爽爽￿ ￿痩痩￿ ￿踪踪￿ ￿捉捉￿ ￿遜遜￿ ￿汰汰￿ ￿唾唾￿ ￿堆堆￿ ￿戴戴￿ ￿誰誰￿ ￿旦旦￿ ￿綻綻￿ ￿緻緻￿ ￿酎酎￿ ￿貼貼￿ ￿嘲嘲￿ ￿捗捗￿ ￿椎椎￿ ￿爪爪￿ ￿鶴鶴￿ ￿諦諦￿ ￿溺溺￿ ￿填填《《塡塡》》￿ ￿妬妬￿ ￿賭賭￿ ￿藤藤￿ ￿瞳瞳￿ ￿栃栃￿ ￿頓頓￿ ￿貪貪￿ ￿丼丼￿ ￿那那￿ ￿奈奈￿ ￿梨梨￿ ￿謎謎￿ ￿鍋鍋￿ ￿匂匂￿ ￿虹虹￿ ￿捻捻￿ ￿罵罵￿ ￿剥剥《《剝剝》》￿ ￿箸箸￿ ￿氾氾￿ ￿汎汎￿ ￿阪阪￿ ￿斑斑￿ ￿眉眉￿ ￿膝膝￿ ￿肘肘￿ ￿訃訃￿ ￿阜阜￿ ￿蔽蔽￿ ￿餅餅￿ ￿璧璧￿ ￿蔑蔑￿ ￿哺哺￿ ￿蜂蜂￿ ￿貌貌￿ ￿頬頬《《頰頰》》￿ ￿睦睦￿ ￿勃勃￿ ￿昧昧￿ ￿枕枕￿ ￿蜜蜜￿ ￿冥冥￿ ￿麺麺￿ ￿冶冶￿ ￿弥弥￿ ￿闇闇￿ ￿喩喩￿ ￿湧湧￿ ￿妖妖￿ ￿瘍瘍￿ ￿沃沃￿ ￿拉拉￿ ￿辣辣￿ ￿藍藍￿ ￿璃璃￿ ￿慄慄￿ ￿侶侶￿ ￿瞭瞭￿ ￿瑠瑠￿ ￿呂呂￿ ￿賂賂￿ ￿弄弄￿ ￿籠籠￿ ￿麓麓￿ ￿脇脇2021/6/3554 当用漢字当用漢字• 昭和21年(1946年)11月16日に内閣から告示された「当用漢字表」に掲載された漢字を指す。

      1850字からなる広義には、当用漢字表(昭21.11.16)、当用漢字別表(23.2.16)、当用漢字音訓表(同)、当用漢字字体表(24.4.28)および当用漢字改定音訓表(48.6.18)からなる一連の法令によって定められた漢字政策全般を指す2021/6/3555 • 「当用」という名称は、漢字の全廃を目的として、全廃まで「当面使用できる」という意味であるしかも、従前は、答申、すなわち単なる意見具申が内閣に提出されてから十分な期間、民間の討議に付されるのが一般的であったが、当用漢字については昭和21年11月5日に漢字表を公表後、わずか11日後の16日に内閣告示という極めて性急なものであった2021/6/3556 ムード• ムードの表現は大きく三つに分けられます￿   •(1)￿聞き手に対するもの￿   •(2)￿話し手自身の気持ちを表すもの￿   •(3)￿何か事がらを表現する時の、その事がら    •  に対する態度￿•の三つです￿2021/6/3557 (1)￿聞き手に対するムード•聞き手に対するムードの代表は、依頼や命令・勧誘の表現です相手に何か￿をすることを頼んだり命令したり、反対に、何かをしないことを依頼したり、￿命令したり。

      それがもう少し客観的な表現をとると、義務の形をとった実質的￿な命令になったり、禁止の表現になったりしますあるいは、自分の希望の表￿明という形をとって、相手に頼むような表現もあります2021/6/3558 •来てください  来ないでください              •来なさい￿     •来い       来るな￿           •来なければなりません 来てはいけません￿      •あなたに来てほしいのですが￿•                来ないでほしいのですが￿     あなたに来ていただきたいのですが￿2021/6/3559 • ふつう「依頼」の表現と言われる「V-てください」は、少し違った状況で￿は、依頼というより「指示」や「勧め」になります強く言えば「命令」に近くなります￿•     •この書類に名前を書いてください•(窓口での指示)￿     •どうぞお召し上がり下さい￿2021/6/3560 •勧誘の表現には、相手だけに対するものと、自分と一緒に、という表現があ￿ります￿•     •明日私の家に来ませんか  ￿     •明日彼の家に行きませんか￿     •明日の会に行きましょう。

      ￿2021/6/3561 • この「V-ましょう」は相手に、自分の行動を申し出る、といった形にもな￿る￿    •(私が)持ちましょうか￿ • また、「勧め」の表現には￿     •「薬を飲んで休んだ方がいいですよ」￿のような「忠告」や、￿     •「少し休んだらどうですか」￿     •「これを使うといいです」￿のようなものもあるし、•また、￿     •「少し休めば/休んだら いいのに」￿のような言い方もある￿2021/6/3562 (2)話し手自身のムード￿• 以上が聞き手に対しての働きかけの表現ですが、(2)￿の自分自身の気持ち、￿希望や意志の表現には、•私も行きたいです￿     •私は行こうと思います￿     •私は行くつもりです￿などがあるもっと簡単に、•私は行きます2021/6/3563 •と言っても、自分の意志の表明になります￿     •(私は)あなたにも参加してほしい￿というと、形としては話し手の希望ですが、実際には聞き手への働きかけの表￿現になっています2021/6/3564 (3)￿事がらに対するムード• 「事がらに対する態度」というのは、次のような文の違いのことです。

        ￿     •これは間違っています￿     •これは間違っているでしょう￿     •これは間違っているらしいです￿     •これは間違っているそうです￿     •これは間違っていそうです￿     •これは間違っているかもしれません￿     •これは間違っているに違いありません￿2021/6/3565 •これらの違いは、話し手が、自分の判断ではっきり言っているか、推量に過￿ぎないのか、ほかからの情報によるものなのか、というような違いですこれ￿らもムードの一種と考える「確からしさに対する態度」とも言える￿•さらに次のようなものもムードに入れる場合がある￿     •「どうかした[んです]か」•「お金を落した[んです]」￿     •結局、何も出てきませんでした失敗した•                     [わけです]￿これらは、何かの状況や、前に言ったことに対する「説明」になっているこれらは、何かの状況や、前に言ったことに対する「説明」になっている2021/6/3566 •今の「の」と「わけ」は「形式名詞」と呼ばれるものですが、形式名詞によ￿って作られる複合述語には、ムードにかかわるものが多くあります。

      ￿     •彼がそんなことをするわけがない強い否定)(強い否定)￿ ￿       •彼がそんなことをするはずがない 〃  )￿     早く行きたいものだ      (詠嘆)￿     早く治らないものか      ( 〃)￿     何よりもよく考えることだ   (勧め)￿2021/6/3567 対照言語学対照言語学•言語と他の言語を比較する言語学の一分野で、目標の言語を基本の言語と対照すること、すなわち対照分析(contrastive￿analysis)によってその目標言語(target￿language)の特徴を捉えようとするまた、比較言語学で比較対比されるのは、語根を中心とする語彙における音韻や形態素であるのに、対照言語学が好んで扱うレベルは語形成をも含む文法で、音韻や語彙体系を扱うことは少ない2021/6/3568 比較言語学比較言語学•言語学(歴史言語学)の一分野であり、親縁関係や同系性が推定される諸言語を比較することにより、同系性や親縁性を見出したり、あるいは共通祖語を再構したりしようとする学問関係が不明な言語間で比較する研究は、対照言語学と言うインドからヨーロッパの言語をまとめた「インド・ヨーロッパ語族」(印欧語族ともいう)に関するものが代表的。

      2021/6/3569 復習要綱1、アクセントの表記1、アクセントの表記2、用語の解釈2、用語の解釈3、音声とは3、音声とは4、音素とは4、音素とは5、アクセントとは5、アクセントとは6、イントネーションとは6、イントネーションとは7、プロミネンスとは7、プロミネンスとは8、格枠組み8、格枠組み9、ヴォイスとは9、ヴォイスとは10、テンスとは10、テンスとは11、アスペクトとは11、アスペクトとは主張主張1、日本語の特徴1、日本語の特徴2、日本語と中国語の  2、日本語と中国語の    使役表現の比較  使役表現の比較3、日本語と中国語の3、日本語と中国語の  受身表現の比較  受身表現の比較2021/6/3570 。

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