
入试験(社会人入试试験)心理学倾向.pdf
4页入試験( 社会人入試試験) の心理学の傾向 1 .1 . 編入法律学 編入法律学 まず大学法学部への編入試験は、どこの大学においても実施されているわけではなく非常に限定されていることから、事前に正確な情報を把握して入試に備えることが肝要です 首都圏においては、法政大学、明治大学、立教大学および神奈川大学等の法学部が、多数の出願者を募っていますが、 最近は早稲田大学も積極的に出願者を増加する傾向にあると予想されますこれに対して、 関西圏においては、 国立大学や私立大学でかなり広い範囲で編入試験を実施していることが特色といえます 次に、試験問題の形式としては、基礎的な法律用語の説明といった簡単な出題から、憲法上の具体的な条文解釈問題や具体的な事例を挙げてそれぞれの権利義務関係を論じなさいというような論述問題も特に民法の分野で多く見られる傾向があります 特に神戸大学や北海道大学の編入試験においては数多くの穴埋め問題も毎年出題されているためそれらについての対策も必要となりますまた、一部の大学では政治学の問題も出題されていることから、事前に過去問を収集し対策を講じることをお勧めします このように、 編入法律学の入試においては、 法学概論や憲法学はもちろんのこと民法学や刑法学それに政治学と広範囲な分野から出題されているというのが実情であるため、 それに対応した基本的知識や条文解釈それに小論文としての論述能力 ・ 表現能力が求められていることは間違いのないところです。
したがって、法学概論は基本的知識の習得に努め、憲法学については正確な条文解釈をそれに民法学においては事例についての分析力と論点抽出能力を刑法学 ・ 政治学においては基本的用語の説明を可能とするように準備をすることが不可欠となりますさらには、21 世紀に向けた司法制度改革が現在進行形で着々と実現に向けて政治スケジュールが計画的に進んでいるため、 今後の日本社会や司法制度のあり方についても資料を収集し自分なりの考えを事前にまとめていく必要もあります たとえば、 裁判員制度の導入と実施についての問題や法科大学院の設置と新司法試験制度の問題点さらには死刑判決の適用基準の見直し等が挙げられます 編入試験における法律学の傾向 法律学講師 黒須 孝郎 2 .試験対策 2 .試験対策 編入試験の準備としていかなる対策を講ずるべきかについて順をおって次に述べることにしましょうまず、法学概論を読むことにより、中世ー近代ー現代という時系列の中で基本的な考えがどのようなものとして確立され、 それがどのような社会の変化によってどのように法へと反映されることになったのかということを理解すること、 次に現代法律学各分野についてその基本原則や基本原理を理解しそれをベースに基礎的用語をしっかりと理解し・把握した上で、 重要条文解釈に取り組むということが方法論としては最善と思われます。
もちろん最終目標としては、課題について論述できる能力を身につけなければならないわけですから、 そのための準備作業をしっかりと日々行うことも忘れてはなりません この地道な努力を継続することによりリーガルマインドを知らず知らずの間に身につけることが可能となり、 法学部に入ってもなんら戸惑うことなく勉強についていけることは間違いありません そのための準備作業として、 KALSのテキストや市販の参考書をよく読みかつ理解し、 それについてオリジナルなサブノートを作成することをお勧めします また、 法律学の基礎的用語については「法律用語辞典」を常に机上においていつでも引けるようにしておくこと、労をいとわず難解でも引いて理解度を確認すること、 できればサブノートにそれを自分の言葉でまとめることといった作業を欠かさず行うようにすれば、 丸暗記というような非効率的な勉強方法を回避することが可能になります 次に論述対策ですが、 これも書く法律学の分野において定番となっている教科書を紐解いて、テーマごとに自分なりに、①意義、②内容、③論点についての通説と判例をまとめることが不可欠の作業となります憲法学については、芦部著『憲法』 (岩波書店) 、民法学については我妻・有泉著『民法総則』 (有斐閣)それに論点をまとめているのが『判例百選』が良いでしょう。
特に入試で出題される問題は、いずれの分野においても重要な基本問題からこの1年間に下された最高裁判所判決に絡んだいわゆる法律時事に関するテーマが考えられますしたがって、法律学の勉強と英語の勉強とあわせて毎日新聞を最低 30 分程度は時間を割いていただきたいところです ただし、 土曜日や日曜日に公立図書館に行ってまとめて1週間を読みこなすという方法でも可能です 3 . 過去問事例 3 . 過去問事例 以下にこれまで、編入試験で出題された具体例を、法学概論、憲法学を中心に挙げておきますので、これらの論述に耐えられるような準備を行っていただきたいと思います 【京都大学法学部平成 17 年度 3 年次編入試験問題】 1. 「法律は国民の意を反映したものでなければならない」という意見と、 「そうではない適用される人の意に反しても強制し、 貫徹されるべきであり、 それが道徳など他の社会規範と区別されるべき法律の独自性である」という意見があるこれについて論じよ 2.最近時代の趨勢に関して、 「グローバル化」という用語が用いられる 「グローバル化」という用語の意味について簡潔に説明し、それが生じさせる問題について論じなさい。
【北海道大学法学部平成 16 年度編入試験問題】 憲法 36 条は公務員による残虐な刑罰を禁止している では、 死刑は憲法 36 条に違反しないかあなたの考えを述べなさい 【京都大学法学部平成 14 年度編入試験問題】 セイフティネットについて論述せよ 「主権」について論じなさい 【明治大学法学部 2004 年度転部・編入学試験問題】 1. 公務員などのような特殊な法律関係にあるものの人権保障について、 憲法上どのように考えるべきであるか、説明しなさい (70 点) 2. 次の小問について説明しなさい 〔1〕 制度的保障の理論とは何か(15 点) 〔2〕 国民審査制度の法的性格(15 点) 【法政大学 3 年次編入試験 2003 年問題】 司法権の意義・限界と現代における裁判の役割について論じなさい 【早稲田大学社会科学部 2004 年度 3 年次編入試験問題】 憲法 25 条がプログラム規定であるという解釈があるが、このような解釈の意味するところについて論じなさい 日本国憲法 25 条 第1項 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する 第2項 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障および公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。












