
旺文社小学校英语ー学校英语....pdf
5页旺文社小学校英語サポート サイト 「 学校英語ハピラボ」 ネッ ト 学会 v o l . 3 © 2008 Yuko Naoyama 1拠点校における『英語ノート』活用 京都市教育委員会指導主事 直山木綿子 1 、 京都市における拠点校 京都市には、10 校の拠点校がありますこの拠点校では、文部科学省から配布された『英語ノート(試作版) 』を自校の年間指導計画に取り入れ、それぞれ活用することにしていますところで、この10 校のうち 9 校は、市内を 9 ブロックに分け、それぞれのブロックに 1 校が設置されています残りの 1 校は、ブロックを持たず、全市の拠点校としており、ICT 教材を活用した授業のあり方を全市に発信するものとしています 2 、 拠点校における『 英語ノ ート 』 の活用例( 「 第5 回全国小学校英語活動実践研究大会」 にて発表) さて、 先に触れた本市の 10 校の拠点校のうちの 2 校と、 拠点校ではない 1 校とが、 2009 年 1 月 30・3 1 日に京都にて開催される『第 5 回全国小学校英語活動実践研究大会』において授業を公開する予定です 藤ノ森小学校(京都市伏見区深草石橋町 11-2〔拠点校〕 ) 第三錦林小学校(京都市左京区鹿ケ谷宮ノ前町 6〔拠点校〕 ) 高倉小学校(京都市中京区高倉通六角下る和久屋町 343) 本大会を主催する「全国小学校英語活動実践研究会」は、平成 16 年度に地域を越えて先生たちが、小学校における英語活動の実践について交流し、 より充実した英語活動を目指して立ち上げた会です。
本研究会では、複数校での授業公開、記念講演、実践発表を通して、それぞれの実践を交流し、互いに学びあうことを目的に、全国の先生方が集う大会を年1回開催しています今年度、その第 5 回目を、第 1~3 回大会を開催した京都市において開催することとなりました そこで、今回は、この公開授業校である 2 校(藤ノ森小学校、第三錦林小学校)についての取組の一部を紹介させていただきたいと思います ( 1 ) 藤ノ 森小学校〔 拠点校〕 本校は、平成 19 年度より「わかる楽しさ、つながる喜び -英語活動を通してコミュニケーション力の向上を目指す-」を研究テーマに英語活動に取り組んでいます18 年度より、各学年 1 名の教員で構成された英語部会を設置し、部会で指導計画や教材を作成してきました職員室の一角には、英語活動教材コーナーが設置され、学級担任がいつでも教材を目にすることができるようにしてあります第 3 学年から年間 35 時間、学級担任が英語活動を行い、うち 10 時間程度を ALT とのティーム・ティーチングで授業を行っています 授業のステキな場面 『英語ノート』5年生 Lesson 4 自己紹介をしよう 本単元は、 自分の好きなものを含めてみんなの前で自己紹介をすることを目標としています。
では、5 年生 2 組のとてもステキな第 4 時の一場面を紹介しましょう 前時に作成した 「自分の好きなもの紹介表」 をもとに、 児童は 『英語ノート』 Lesson 4 の最後の Activityに挑戦しますしかし、ただ紹介するのでは面白くないと考えた学級担任は、まず、集めた全員の表の中から一枚を抜き取り、I like pigs. I like peaches. I like basketball. Special. I like ice cream.と、あ旺文社小学校英語サポート サイト 「 学校英語ハピラボ」 ネッ ト 学会 v o l . 3 © 2008 Yuko Naoyama 2る児童の好きなものを紹介しますそして、Who am I? と尋ねます一人の児童が手を挙げ、 「竹内さん!」 と答えると、 学級担任は Sorry. Not Takeuchi san. と返します また、 別の児童が 「杉森さん!」と答えます すると、 学級担任は That ? s right. と言い、 杉森さんのほうを向いて、 Do you like pigs? Do you like peaches? と尋ねていきます。
これを、何人も繰り返した後、学級担任は、全員に表を返し、グループで表をもとに自己紹介をし合うよう指示しました各グループからは、元気に自己紹介をしている声が聞こえてきます一通り、自己紹介が終わるのを確認した学級担任は、 「前に出てきて自己紹介をしてみようという人はいるかな?」と呼びかけましたすると、たくさんの児童が自己紹介をしたいと、手を挙げました このように、 『英語ノート』の活動を学級の実態に合うように少し工夫を加えることで、児童の思いを発表したいという意欲をより高めることができます 『英語ノート』5年生 Lesson8 時間割を作ろう 本単元では、児童が教科の言い方に慣れ親しみ、最後に自分たちの夢の時間割を作り、紹介することを目標にしていますでは、5 年生 1 組でのとてもステキな第 1 時の一場面を紹介しましょう 学級担任が「すずり」 、 「筆」 、 「墨汁」の絵カードを見せながら、What subject? と児童に質問しています児童からは、 「習字!」という元気な声が返ってきます学級担任はすかさず In English. と、英語でどう表現するかを児童に求めます当然、児童は、 「習字」を表す英語を知りません。
「なんやろう」と児童は友だちと相談を始めましたすると一人の児童から、Black paint! という声が上がり、学級からは、 「なるほど」というどよめきがおこりました学級担任は、Good! と、児童のその発想の豊かさと、自分で何とか表現しようとしたことをほめ、Calligraphy. を紹介します 次に、学級担任が「ビーカー」 、 「フラスコ」 、 「顕微鏡」の絵カードを見せながら、What subject? と児童に尋ねます児童から、 「理科」と答えが返ってきますが、やはり、学級担任は In English. と、自分たちで何とか英語で表現するよう促しましたすると今度は、一人の児童が Magic! と答えましたまわりの児童からも、参観していた先生からも思わず拍手が聞こえますなるほど、児童にとって、理科は「魔法」 、なんてステキな理科の授業を学級担任はしておられるのだろうと関心しました学級担任は、 「ほぅ、Magic. ええなぁScience. っていうんや」と、紹介します 本校で目指しているのは、自分の知っていることを活用して、何とか相手に自分の思いを伝えようと工夫することですだからこそ、児童が、calligraphy や science を知らなくても、自分たちで何とか伝えようとする声が授業中に飛び交います。
この後、児童は、各教科の言い方を新たに教えてもらい、 『英語ノート』を開け、学級担任が発音する教科の絵をペアでどちらが速く指をさせるかを競うゲームを行いました次に、中国、オーストラリア、 日本の学校で学習されている教科の絵があることを利用して、 学級担任は、 Japanese in Australia.というように、国名も入れて発音しました児童は、学級担任が何度も繰り返す教科名と国名とを聞き取り、 1 時間の授業が終わるころにはすっかり、 science、 calligraphy と言えるようになっていました このように児童たちの言ってみようとする態度を大切にするからこそ、 児童が興味を持って、 『英語ノート』のさまざまな活動を行うようになります ( 2 ) 第三錦林小学校〔 拠点校〕 本校は、「相手を意識して、 相手にわかりやすく伝えるために、 自分の思いを筋道立てて、 書いたり、話したりする子ども」を研究テーマに、長年国語教育に取り組んできました自分の思いをしっかり相手に伝える、そして、相手の思いをしっかり聞き取ることを、国語科を中心としながらも全教科や全校集会での感動体験発表などで取り組んできました。
本校の国語教育については全国的に定評があり、毎年の研究発表会には、多くの方が全国から来られます 旺文社小学校英語サポート サイト 「 学校英語ハピラボ」 ネッ ト 学会 v o l . 3 © 2008 Yuko Naoyama 3さて、そのように国語科を研究テーマに教育活動に取り組んでいる本校が、拠点校として積極的に英語活動に取り組んでいますなぜなら、英語活動も言語教育と捉え、国語科と英語活動との接点を見出そうという考えからです英語活動のねらいは、英語力をつけることではありません言語そのものに興味を持ち、言語の力をつけることにねらいをおいています本校では、国語力をつけるという視点から、英語活動を展開しようとしています先に紹介した藤ノ森小学校同様、高学年は 35 時間英語活動を実施し、そのうち ALT とのティーム・ティーチングは、10 時間程度です 授業のステキな場面 『英語ノート』5 年生 Lesson 8 ランチメニューを作ろう 本単元は、児童が食べ物の言い方に慣れ親しみ、グループでランチメニューを作り、紹介することを目標としていますでは、6 年 2 組のステキな第 2 時の一場面を紹介しましょう。
第 1 時で食べ物の言い方に慣れた児童は、それらを使ってチャンツを言いますまず、学級担任がリズムに乗って ALT に What, what , what would you like? と尋ね、 ALT が黒板に貼られた食べ物の絵カードの中からケーキを選んで、I ? d like cake. I ? d like cake. I ? d like cake, please. と答えますそれにあわせて、学級担任が、ケーキの絵カードを ALT に渡します次に、役割を交代して、ALT が尋ね、学級担任が答えます児童は、その様子を見ていて、互いがどのようなことを言おうとしているのかを理解している様子です 次に、 ALT が一人の児童に What, what, what would you like? と尋ねると、 その児童は Hamburger. と答えます すると、 学級担任がすかさず、 I ? d like a hamburger. I ? d like a hamburger. I ? d like a hamburger, please. とその児童の近くに寄って言います これを繰り返すうちに、 すっかり児童もリズムに乗って、チャンツを言い出しました。
そこで、学級担任は、 「今度は、CD を聞いてみよう」と呼びかけます『英語ノート』に付いている CD で一通りチャンツを聞いて、みんなでリズムを再度確認しますそして今度は、CD にあわせて、全員でチャンツを言います 児童は、学級担任や ALT と一緒にチャンツを言ったり、CD にあわせて言ったりしながら、英語特有のリズムを感じ取り、日本語とのリズムの違いを意識しますまた、チャンツを言いながら自然にジェスチャーも付いてきますこのように、児童は言葉にはそれぞれ特有のリズムがあることを理解し、言語の音の面白さを感じていきます 3 、 ぜひ、 交流し まし ょ う ! ご紹介したこの 2 校では、 平成 14 年度に京都市で作成された 『小学校英語活動指導計画と活動事例集(試案) 』を基に、学校独自の年間指導計画を作成し、英語活動に取り組んでいます2007 年度より拠点校となり、 2008 年度より 『英語ノート』 を自校の指導計画に取り入れ、 本市独自のテキスト 『Hello, friends! Step 1, 2』 ( 『小学校英語活動指導計画と活動事例集(試案) 』をもとに作成)と『英語ノート』とを併用しながら、英語活動を進めています。












